●埼玉県から移築したゲストハウス
この建物は、大正12年に建てられた埼玉県美里町の養蚕農家でしたが、神奈川県に移築して2025年3月にゲストハウスとしてオープンしました。柱や梁、建具などが再利用されています。
1階は土間ホール、奥に自炊用の台所、四間取り手前二間を板間広間、奥二間を畳の間、縁側で構成されています。土間ホールの式台から2階へ上るとラウンジ、客室4部屋(8畳、6畳、4.5畳×2)、シャワー室、洗面所、トイレがあります。
●思い思いの場所で過ごせる家のような宿
土間ホールは一部吹抜けになっており、たたき仕上の明るく開放的な空間です。ダイニングテーブルとカウンターがあり、カフェバーや台所で自分たちが調理した食事を楽しめる空間になっています。二間続きの板間の広間では人が集まることもでき、ヨガや軽い運動ができます。縁側は庭の景色を眺めたり日向ぼっこできる明るい場所です。2階のラウンジは高窓に吹抜け勾配天井の広々とした空間で、南西側の開口からは早雲山が一望でき、四季折々の箱根の豊かな自然の風景を楽しむことができます。客室すべてがソファのあるラウンジに面しており、宿泊客がくつろぎ交流できる場所となっています。古民家の雰囲気を体験できる、特別なゲストハウスです。 (奈良県・正会員 S.N.)
| 住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町宮城野311 |
|---|---|
| アクセス | 箱根登山バス「宮城野案内所」徒歩7分 |
| 宿泊料金 | サボテン:1人6,500円 2人10,500円 太陽:1人9,500円 2人13,500円 3人17,500円 *2025年8月現在オープンは、上記2部屋 |
| 時間 | チェックイン15:00 / チェックアウト10:00 |
| HP | https://www.insutagram.com/elcantonhakone/ |

「鎌倉 北橋」(旧加賀谷邸)は旧前田侯爵家の別邸である鎌倉文学館、鎌倉市⾧谷子ども会館になったこともある旧諸戸邸の至近にある。
旧加賀谷邸は施工、築年が明らかではないが、おそらく大正期と考えられる。元家主の加賀谷氏が東京の不動産業者に売却し、約5年前に不動産業者が店子を募集。下北沢で打心蕎庵にて料理⾧を務めていた北橋氏が店子と決まった。
加賀谷邸の利用にはその所在地が第一種低層住居専用地域内のため、その利用に住宅兼用でかつ店舗部分が50㎡以下の制限があった。この面積制限を現店舗面積150㎡弱に近づけるため、「鎌倉市歴史的建築物の保存および活用に関する条例」により建築基準法の適用を除外し保存活用を図ることとした。
地域のランドマークとなっている洋館部分のドイツ下見張りのある外観やマントルピース、和風建築の主屋の簓子張りと漆喰壁、和室は床の間・飾り棚の構成維持や土壁仕上げなどを保存し、近隣住民、鎌倉市、建築専門委員、景観審議会、建築審査会などのコンセンサスを得ながら工事を進めたため、コロナ禍の影響もある中、竣工まで5年近い歳月を費やした。
現在建物の洋館部分はカフェ、日本家屋部分は蕎麦店に分けられている。蕎麦は農家から買い付け自家製粉し提供。蕎麦は二種、三種を一度に楽しめる産地違いの食べ比べがお勧めだ。天ぷらも絶品で、サクサクとした軽い食べ心地だ。カフェの方は水出しコーヒーのほかに、自作のジンジャー系ドリンクやラテなどが美味しい。新しい鎌倉の名所になる予感がする。(神奈川県・正会員 M.H.)
| 住所 | 神奈川県鎌倉市長谷1丁目11-32 |
|---|---|
| 電話 | 0467-84-9662 |
| アクセス | 長谷駅徒歩約6分、鎌倉駅徒歩21分 |
| 営業 | 蕎麦11:00~20:30/カフェ9:00~17:00 ※月曜日は17:00まで |
| 定休日 | 火曜日 |
| 店舗のHP | https://kamakura-kitahashi.com/ |
| 旧加賀谷邸のHP | https://kagayatei.com/ |

鎌倉駅西口御成通り商店街を少し入った路地裏にある、フレッシュチーズと薪窯ナポリピッツァのお店。
植え込みに育ったレモンの樹越しの工房に、真剣な眼差しで手際よくチーズを作るオーナーの山崎大志郎さんの姿が見えると、〝今日は売り切れていませんように〟と祈りたくなる。「イタリアでは、お豆腐でも買うようにしてマンマ(お母さん)が買っていく身近な存在なんですよ」とオーナー。
作っている時の真剣な表情から一転して笑顔で話してくれたのはもう何年も前のことだが、その言葉通り、お店の自家製リコッタチーズとマスカルポーネはすっかりお豆腐並みの必需品となって我が家の冷蔵庫にストックされている。
イタリアでチーズ作りを学ばれた大志郎さんと同じく、ピッツァ職人としてイタリアで修行された兄の健太郎さんは、古民家をリノベーションした店内の薪窯の前が定位置だ。鎌倉の海の波と明るい太陽をあしらった(と思われる)カラフルなタイル貼りの薪窯で、黙々とピッツァを焼く健太郎さんは、文字通りお店の〝炉心〟のような存在。大志郎さんの自家製チーズ、季節の野菜、ハーブやサルシッチャを使い、その手を通して魔のようなピッツァを焼き上げる。テーブルに運ばれて来たピッツァを前にすると、私たちはいつも互いに一瞬目を合わせ、〝さあ!〟とばかり自然と笑みを浮かべて手を伸ばす。
それぞれの素材が引き立て合うように調和した美味しい料理の数々、屈託のない笑顔を見せるスタッフの皆さん、人生を肯定するかのような優しい時間に感謝せずにいられない。(神奈川県・友の会会員 J.A.)
| 住所 | 神奈川県鎌倉市御成町11-17 |
|---|---|
| 電話 | 0467-81-3440 |
| アクセス | JR鎌倉駅西口・江ノ島電鉄鎌倉駅より徒歩約2分 |
| 営業 | 11:00~15:00 17:00~20:00 |
| 定休日 | 毎週月曜日+不定休 月祝の場合は翌平日休み |
| HP | http://latteria-bebe.com/ |

昭和20年代の民家で十割蕎麦を
自然豊かな秩父山地に囲まれた市街地。住宅街の一角にある平屋を少しだけ改装して、十割手打蕎麦店「らぐりゅ」は2023年11月に開店しました。
今から3年前、都内在住だった店主ご夫妻は住居兼開業の場所を求めて移住を計画。多摩地域・青梅市を中心に物件探しをされている中、2022年10月、秩父郡小鹿野町での醸造体験時に「秩父」を勧められ、翌11月に「ちちぶ空き家バンク」で宮司さんの住居だったという、この建物に出会います。月末には初の内覧、翌年4月にJMRA(担当は亀屋工務店さん)での建物調査を実施。
建物の状態は良好で、和室や床の間、縁側などは大規模な改修なく、趣ある飲食のスペースとして利用されています。
敷地内にある製粉室で玄蕎麦の殻を剥き石臼でゆっくりと製粉。お庭を眺めながら落ち着いた空間で、しっかりとした蕎麦の風味、香り、コシを楽しむことができます。(東京都・正会員 Y.Y.)
| 住所 | 埼玉県秩父市上野町24-21 |
|---|---|
| 電話 | なし 予約は受けていません。 |
| アクセス | 秩父鉄道/秩父駅より徒歩約6分 西武鉄道/西武秩父駅より徒歩約11分 |
| 営業 | 月・火・水・金(11:30~15:00) 土・祝日(11:30~16:00) |
| 定休日 | 木曜日・日曜日 |
| HP | https://www.instagram.com/la_goulue_chichibu/ |


丁寧に手入れされたお庭のアプローチを抜けて、入口の引き戸を開けると、外観からはなかなか想像できなかった、広々とした空間が広がります。戦後すぐ、昭和20年代に建てられ、店主の栗原さんの祖父母がお住まいだったという古民家。栗原さんが学生の時に、取り壊す、という話も出たものの「壊さないで、とっておいて」とお願いしたそうです。
古民家改修は未経験ながらも、地元の大工さんの協力のもと、2年かけて家を手入れし2007年にお店をオープンされました。壁は漆喰や珪藻土を塗り、床は杉板に蜜蝋ワックス、柿渋やベンガラで、なるべく自然素材を使って仕上げたそうです。古民家の2階では、かつて、秦野の名産であったタバコの葉を乾燥させていました。
入口を入って右手が、今は蕎麦を打つ部屋となっており、ガラス越しに蕎麦打ちをされているライブ感が楽しめます。お店の奥には囲炉裏もあり、煙で燻された梁や柱が温かな味わいを醸し出しています。
お蕎麦は石臼を使ってそばの実を挽き、秦野の自然の恵みを活かし、その時々の季節ならではのメニューを提供されています。ちょうどお伺いした際はセリやコゴミなど、春の山菜を使ったお蕎麦の季節でしたが、夏は素揚げしたナスの皮をむき、出汁に浸して翡翠色を出した「翡翠そば」なども登場予定です。
家も生き物で、自分の身体の延長であると考える栗原さん。朝、お店に入る際には「おはようございます」と挨拶しているそう。
小さい頃の思い出をお尋ねすると、祖父と一緒に庭の八重桜の花を摘んだり、祖父母や親戚のかたが縁側でお茶を飲んだりしていたエピソードをお話しくださいました。
栗原さんが大切に愛情を注いできた古民家で、お庭を眺めながらゆったりとお蕎麦を味わってみてはいかがでしょうか。
(東京都・友の会会員 Y.M.)
| 住所 | 神奈川県秦野市渋沢2098 |
|---|---|
| 電話 | 0463-88-1070 |
| 営業 | 11:30~15:00(L.O.) |
| 定休日 | 月・火(祝日は営業、振替休日あり) |
| メニュー | 手挽きざる(1,100円)、麻ひしお(1,350円) 翡翠そば(1,400円) |
| HP | https://sobakurihara.studio.site/ |
