

イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。
2024年1月25日㈯
愛知県豊田市足助
参加:15名(スタッフ含む)
伊那街道の拠点として栄えた三河山中・足助で、学びがたくさんの二日間となりました。1日目は、重要文化財旧鈴木家住宅の保存修理工事現場を見学し、普段は見ることのできない文化財修復の
リアルを学びました。足助の重伝建の町並み散策や寿ゞ家の再生プロジェクトでは、街並みを再生・継承する活動の熱意に感動しました。
2日目は、三州足助屋敷を舞台に、茅葺体験のワークショップ。初めての縄結びや道具も、職人さんの丁寧な解説でしっかり体験することができました。茅葺の優しさと心地よさを五感で感じる豊かな時間となりました。(M.M.)
2024年12月14日㈯
東京都渋谷区 参加:22名
国際交流部会
絵画の飾られた階段を上がり、幸運の取っ手を押し開いた先の趣きのある内装の空間にて、佐藤おやびんの珠玉のコレクションより味わい深い音色が、蓄音機から響き渡りました。
蓄音機の構造やレコードの素材、某レーベルの名前などを交えながらの交流に、録音当時の様子に想いを馳せながら聴き入りました。
季節柄のクリスマスソングや10代とは思えない美空ひばりの歌声に感嘆しつつ、楽しいひと時を過ごさせていただきました。 (H.I)
2024年12月1日(日)
東京都豊島区 自由学園明日館
参加:40名(スタッフ含む)
午前は「民家と自然災害」をテーマに、被災民家の復興に関わってきた設計士の柿本美樹枝氏の講義。民家の活用にあたり、自然災害との向き合い方を考えるきっかけになればと講座に組み込みました。次世代への継承には、頼れる地元工務店を見つけておくなどの“事前準備”が重要だというお話も。午後は「民家を住み継ぐ」と題し、浜松の山林家の屋敷を購入・移住された三須克文氏、山梨の民家を移築再生された柴原碧氏のトーク。“古材を使い新築”、“元の姿を活かし修繕のみ”など「住み継ぐ」手法はさまざま。この1年をきっかけに今後も考えを深めていってください!
(講座リーダー N.M.)
2024年11月26日(火)〜 27日(水)
福島県南会津町 参加:5名
民家再生技術部会・お助け隊 共催
此の企画は2日間で訪問先7ヶ所だった。 南会津町前沢曲家集落、水引集落、昭和村の曲家は新潟の中門造が発展した曲家であり、中門造、直家とともに集落を構成していた。構造的には屋内に縁側相当の小さな板の間が作られること、棟木に付けられる火伏の呪具(男根女陰)が印象的であった。南会津町奥会津博物館(染屋、馬宿、民家、木地小屋)、南会津町南郷館 ( 曲家民家)の江戸期の移築建造物の構造、水引集落の茅場や木地師の世界、宿場制(大内宿)と仲付駑者(奥会津)、小千谷縮の原料となる昭和村の からむし苧麻生産など学びが多かった。(M.H.)
2025年2月15日(土)
東京都千代田区 参加:12名
国際交流部会
橋本吉史さんにご自身の研究成果を惜しげもなくご披露いただきました。橋本さんは、古地図を用いて都市構造の変遷を調査し分析を行われています。
特に私が興味深かったのは、火災保険会社が作った地図が建物構造を明確に分けて表現していることや、ロンドン・パリ・ニューヨークの三都市の百貨店では空間構成の発想が明確に違っている点などでした。
お話が終わってから早速、冬眠していた時系列のレイヤーで古地図を重ねるスマホのアプリを起動させました。(瀬口世津子)