イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。
2025年12月7日(日)
東京都豊島区 自由学園明日館
参加:37名(スタッフを含む)
今年も、さまざまな出会いと経験を経て、今年も無事に修了式を迎えることができました。4人のOB講師を迎え、設計者の視点から古民家の再生・活用について事例紹介、施主の立場からは古民家の取得・実家等の再生について経験談をお話して頂きました。ワークショップではこれまでの講座をふりかえり、今後の民家とのかかわり方について、各自の思いをめぐらせました。民家についての学びと実践は短期間では完結しないため、講座で得た人脈を活かして継続していただければと思います。
ことしも民家の学校を支えて下さった皆様に感謝いたします。(R.M)

2025年11月23日㈰
東京都台東区谷中界隈
参加:23名
たいとう歴史都市研究会(たい歴)の案内で谷中を巡った。戊辰戦争の被害を奇跡的に免れ、寺町の景観を残す地域である。幸田露伴の小説のモデル五重塔もかつてこの地にあった。平櫛田中邸では、岡倉天心や横山大観らの寄付で建設された背景や、採光への拘りから母屋と斜めに繋がるアトリエの話を伺った。
たい歴は、2001年当初空き家だった市田邸に住みたいという一人の大学院生の思いを契機に藝大卒業生が中心となり発足した会である。日本の美術を守り育てた先人の思いは建物を守り活かそうとするたい歴の人々へ、芸術を通して確実に受け継がれている。 (J.T.)

2025年12月14日(日)
東京都中央区JMRA事務局
参加:6名
百貨店の成立過程には、国ごとに建築思想の差異が表れる。一棟ビルを細
分化する不動産業的な米国に対し、英国は個別の区画を連結して全体を成す
構成が特徴だ。大火後の木造禁止や王族・貴族による土地統制の下、既存のレンガ造の区画を継ぎ足して拡張した英国特有の構造は、当時の有力者や火災保険会社が作成した精緻な地図から裏付けられる。
橋本吉史氏の豊富な知識と情熱的な語り口に引き込まれるとともに、地図という資料から都市の歴史を紐解く研究分野があることに新鮮な驚きを感じた。(J.T.)

2025年11月29日㈯、30日㈰
福岡県久留米市+オンライン
参加:③10名+25名 ④8名+24名
九州・沖縄地区
2016年に発生した熊本地震により大きな被害を受けた伝統構法の建物の中で、なんとなく全体で(小壁や貫などを総動員して)空間の形をキープす
るメカニズムが働いて倒壊しなかったものがありました。
講師の北原先生は、その強さや変形の特性を数々の実験で再現し、データ
を集めモデル化しています。このことを講義で説明していただきました。こ
れにより伝統構法にも導入しやすい耐震補強ができることがわかりました。
「くまもと型伝統構法を用いた木造建築物設計指針」に詳しくまとめられ、熊本県HP上で公開されています。
https://www.pref.kumamoto.jp/
soshiki/115/51276.html
(Y.M.)
2025年12月13日㈯、14日㈰
福岡県久留米市+オンライン
参加:⑤14名+22名 ⑥13名+22名
九州・沖縄地区
限界耐力計算は「振動理論」「時刻歴応答」「スペクトル解析」などの理論により、地震時に建物が変形することで地震エネルギーを吸収する能力の獲得するための「性能規定」です。
一方で、従来の木造建築における「壁量計算」は、地震力に力で抵抗し、建物の変形を抑制することが主眼の「仕様規定」です。この2つを対比して理解するとわかりやすく、限界耐力計算が、なぜ古民家の補強に適しているか理解できました。
『伝統構法を生かす木造耐震設計マニュアル』(2004年、学芸出版社)に詳細があります。
終了後、九州メンバーの忘年会を開催しました。 (K.M.)