セガイ出し造りで深い軒の瓦屋根と狭いピッチで並ぶ垂木が美しい古民家。一部2階床を撤去し梁組を表すなどすれば、住宅や店舗等、魅力的に活用可能。白木の欄間細工や板戸などの建具も趣あり。敷地内に未調査の納屋2階建（3×7間）+馬屋+土蔵もあり、土地を含め一体的に活用希望の方にも魅力的である。
※土地売却可

明治中頃に江戸初期の建物を移築(移築後150年)、20年前より空家。農家であったが、明治20年の他地にあった武家屋敷を移築したと伝わっており、刀傷があるらしい。
※土地売却可

会津地方の「中門造り」民家(L型の屋根で入口部分が出張った民家)。特に正面中門部分の「かぶと造り」は美しい。骨組は多雪地域であるため全体に太く整然と組まれていて、特に小屋組はヨキやチョウナ加工による大口径の材で組まれていて、その豪壮な構造が見事である。大切に維持されてきたのでほとんど傷みが無いのも嬉しい。

3つの扉があり、珍しい形の土蔵。間仕切りを外せば大きく使用でき、2階の床も外せば吹抜けの様な空間にして使える。他にあまりない形の土蔵で、屋根を直せばギャラリーとしてもよい。
小屋組は置き屋根。建具は外部土の開き戸・土の引戸・格子戸・板戸が3セットある。

当地は積雪が冬で1.5m～2.0m近くもある雪国の為、土蔵を雪から守るべく周囲を歩ける位の鞘堂のような2重構造の外壁と屋根で囲われていて、黒漆喰の蔵扉の状態も良い。積雪の事もあり、内部構造材も太く力強い。一部吹抜けなど計画すれば、住宅や店舗等にも魅力的な活用が見込まれる。