イベント報告」 イベント報告

イベント報告(民家再生技術部会)

イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。

  • 神奈川/松本記念館「老欅莊」(ろうきょそう)で日本の左官と瓦の再発見!

    情報誌『民家』128号

    2023年11月11日(土)
    神奈川県小田原市 参加:30名
    民家再生技術部会

     松永安左ヱ門(耳庵)の住まい「老欅荘」を、松永記念館ガイドと木村謙一氏、日高保氏の案内で見学しました。数寄屋造りの簡素な住まいで、案内により、遊び心がここかしこにあることがよくわかりました。
     幸い日本で唯一だるま窯で瓦を製造している共和建材 代表五十嵐清氏も同行されており、歩きながら瓦の違い、使い方について教えていただきました。木村氏と日高市の対談後は質疑応答も活発になされ、プラスアルファの知恵や情報が得られ、非常に有意義な時間を過ごせました。 (M.T)

    情報誌『民家』128号
  • 群馬 /〈伝統構法講座【屋根シリーズ1 瓦】〉 春の群馬藤岡へ 「だるまと鬼」に会いに行く

    情報誌『民家』126号

    2023年2月25日㈯
    群馬県藤岡市 参加:15名
    民家再生技術部会

     遠地開催で、あいにくの雨天でも全員参加でした。まず、共和建材㈲代表の五十嵐氏から和瓦と窯の歴史の説明を受け、半機械化された粘土から瓦の焼成前の成型まで=シラジ造りの工程を見学し、達磨窯から生まれる「呼吸する瓦」を思う存分堪能しました。次の山口鬼瓦店では鬼師の山口氏から江戸時代から継承する製造方法の説明を受けました。
    講座を通じて阪神・淡路大震災を契機とする一部マスコミの誤った瓦悪の報道が瓦業界衰退の一因で、それが日本の伝統技術を破壊しつつある現状を生で知りました。瓦を通して日本の歴史と問題点を学んだ意義深い講座でした。(M.H)

    情報誌『民家』126号
  • 静岡/左官名人「伊豆の長八」とナマコ壁ツアー

    2022年8月20日(土)
    静岡県加茂郡・下田市
    参加:29名 企画:技術部会

    コロナ禍での2度の延期を経てナマコ壁ツアーが実施された。長八作品をはじめ、左官職人の手で飾られた松崎の町と近隣の集落、四百年にわたり地域の振興に尽力してきた依田家ゆかりの建物や町民有志により建設された美しい小学校。しかしいま職人不足により既存のナマコ壁の維持すら危ぶまれている。アジアの民家を俯瞰する安藤 邦廣先生と左官に造詣の深い木村謙一氏の対談では、ナマコ壁の役割は下壁の保護なのだからコンクリートの上に施すのもありなのだとする安藤先生のことばに、なるほどと思った。 (K.N.)

  • オンライン/連続講座6 ・日本の住まいの成り立ち ~東アジアの森と民家造~

    小屋と倉 ―板倉構法への展開―
    2021年3月7日(日)
    参加:オンライン 60名
    民家再生技術部会

    3年前の九州民家大学での安藤邦廣 先生のお話を東京で聞きたいと企画しましたが、新型コロナウイルスに翻弄され、Zoomウェビナーで開催に。毎回が緊張の連続でスタッフ各人の力を結集し何とか乗り切りました。最終回は、未来の生き延びる知恵に繋がる「小屋と倉」のお話で、先生の板倉構法の活動に展開して完結しました。災害の多い日本列島で暮らす私たちは今、解いて畳んで大八車に載せて安全な場所で組み立てて住む先人の知恵に学ぼうではありませんか。全6回を通じ地球規模で民家を見つめた感激と感謝の半年間でした。(正会員S.S.)

  • オンライン/連続講座5・日本の住まいの成り立ち〜東アジアの森と民家造〜

    茅葺きの民俗学
    2021年2月14日(日)
    参加:オンライン 58名
    民家再生技術部会

    「茅」はススキ、ヨシ、笹、小麦ワラ、稲ワラなどの総称。稲作によって得ら れる稲ワラ、火山性の土に育つススキ。 文化や地質によって日本各地に広まった、茅葺屋根と茅を利用した農のある暮らしについて学びました。屋根材、飼料、敷草などさまざまな用途で使われた後、肥料として無駄なく使われる茅。なんてエコロジー!現 在トタンの下に眠る茅葺屋根たちが目 覚め、茅を使う日常が復活する未来を 想像してわくわくしました。 (友の会会員M.A.)