イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。
2020年2月15日(土)
山梨県甲州市 参加:11名
民家再生推進委員会
再生民家の見学会に行きました。最初に「休息山立正寺」という江戸時代創建のお寺の庫裏の耐震改修工事を見学しました。工事中の現場に入るのは初めてで、黒くて太い大黒柱や太鼓梁の大きさに驚きました。江戸時代から使われている木の傷んだところを新しい木に替えたり、天井板を床板にしたりしていて、小学生の私にはとても勉強になりました。
次に2004 年から住みながら段階的に改修している再生民家に行きました。そのお家には「ペチカ」があり、古いお家ですが、温かく快適に過ごしていました。ペチカで焼いたピザを何枚もいただきました。また、縁側には床板の代わりに土の三和土をつくりゴザのようなものをひいていました。夏は涼しく、冬は温かくする工夫だそうです。昔の日本の家には、先人の知恵がつまっていると思いました。
今回見学した再生民家は、東山梨にしかない「突き上げ式屋根」という造りの民家です。他の地域の民家の造りも調べてみたいと思いました。(小学生R.I.)
2019年10月20日(日)
東京都目黒区 参加:16名
民家再生推進委員会
自由が丘駅から約10分。拝見するお宅は目黒通り沿いにありました。90年近く「東京」を見てきた硝子引戸を開けると、レトロな煙草ケースとレジが残る土間。少し前までタバコ屋さんを営んでいた小上がり。そこには昭和映画の原節子や、奥の茶の間からは笠智衆が微笑んでいそうな懐かしい空間の残る建物です。柱材の傷みもほとんどなく、五右衛門風呂も使用可能。魅力満載です。
JMRA 民家バンクの期限は2020年10月まで。どなたか御縁のある方に繋がりますようにと、心より願う見学会となりました。(友の会会員I.O.)
2019年1月26日(土)
神奈川県藤沢市 参加:14名
民家再生推進委員会
この建物は明治中期に開業した旅館「東屋」の離れ。2万坪の敷地は密集した住宅地に変貌し、昔日の面影はない。戦後すぐにこの建物を取得したのが茶室設計で著名な江守奈比古氏。茅葺き部分を玄関と応接、そして二つの茶室に増改築し、背後の元瓦葺き部分を生活の場としている。印象深いのは小間の茶室。広さは一畳半で客畳との間に板が入り、奥に書院付の台目畳が続く変則の間取り。「自分の都合に合わせた心地のよい部屋」と記しているが改めて茶室の魅力を再発見させてくれた。この貴重な建物を残して活用したいと誰かが手を挙げてほしいものである。(正会員T.O.)
2018年12月8日(土)
横浜市磯子区 参加:10名
民家再生推進委員会
100年ほど前にトタンに葺き替えた茅葺き民家。床が置かれる前の2018年2月の見学会では、土台や柱の劣化を補修するための根継ぎや耐震性を持たせる根がらみなど、丁寧な仕事を見せていただきました。今回の見学会では、傷んだトタン屋根と外観や床下の傷みを直し、要望にあった日当たりのよい食堂と居間がつくられていました。狭かったお風呂は倍の広さの箱風呂に変身。瓦棒葺きのトタン屋根は、トタンを1枚1枚折り曲げ、重ねる手仕事は丁寧で美しいです。久しぶりにトタン屋根の美しさを実感しました。(友の会会員K.O.)
2018年7月21日(土)
東京都中野区 参加:27名
民家再生推進委員会
西武新宿線から徒歩8分ほどの場所に建つ真壁作りの民家。戦災を免れた地域で周辺には歴史ある寺社や公園および古い建物も残されていて環境に恵まれた落ち着きのある街が広がっている。建物は天井が高く9尺ほどあり、間取りは6尺幅の広縁を持つ連続した和室を中心として茶室・マントルピースのある14畳の応接室等を配し、当時の施主の豊かな生活振りがうかがえます。見学者の中にはこの建物を以前より興味を持って知る地元の方も参加され、連日高温の続く異常気候の中でしたが建物内は風通しがよく、快適に趣ある建物の見学をさせていただきました。(正会員H.S.)