イベント報告」 イベント報告

イベント報告(民家再生技術部会)

イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。

  • オンライン/連続講座6 ・日本の住まいの成り立ち ~東アジアの森と民家造~

    小屋と倉 ―板倉構法への展開―
    2021年3月7日(日)
    参加:オンライン 60名
    民家再生技術部会

    3年前の九州民家大学での安藤邦廣 先生のお話を東京で聞きたいと企画しましたが、新型コロナウイルスに翻弄され、Zoomウェビナーで開催に。毎回が緊張の連続でスタッフ各人の力を結集し何とか乗り切りました。最終回は、未来の生き延びる知恵に繋がる「小屋と倉」のお話で、先生の板倉構法の活動に展開して完結しました。災害の多い日本列島で暮らす私たちは今、解いて畳んで大八車に載せて安全な場所で組み立てて住む先人の知恵に学ぼうではありませんか。全6回を通じ地球規模で民家を見つめた感激と感謝の半年間でした。(正会員S.S.)

  • オンライン/連続講座5・日本の住まいの成り立ち〜東アジアの森と民家造〜

    茅葺きの民俗学
    2021年2月14日(日)
    参加:オンライン 58名
    民家再生技術部会

    「茅」はススキ、ヨシ、笹、小麦ワラ、稲ワラなどの総称。稲作によって得ら れる稲ワラ、火山性の土に育つススキ。 文化や地質によって日本各地に広まった、茅葺屋根と茅を利用した農のある暮らしについて学びました。屋根材、飼料、敷草などさまざまな用途で使われた後、肥料として無駄なく使われる茅。なんてエコロジー!現 在トタンの下に眠る茅葺屋根たちが目 覚め、茅を使う日常が復活する未来を 想像してわくわくしました。 (友の会会員M.A.)

  • オンライン/連続講座4・日本の住まいの成り立ち〜東アジアの森と民家造〜

    2021年1月17日(日)
    民家の地域的特性
    ―西日本の民家、東日本の民家―
    参加:オンライン 68名
    民家再生技術部会
    東アジアから始まり、前回からはいよいよ日本の民家の成り立ちへ。第4回では屋根、壁、開口部等の形状とその素材は気候風土に直結し、それぞれの地域で特徴のある造形美が表され、技術の発達とともに工法も変遷を遂げてきたことなどを学びました。現地スタッフとして参加する中で、配信を終え、安藤先生、上野さんを囲んでの雑談で茅で作られた茅帽子を拝見したり、里山建築研究所のあるつくば市周辺の古民家のお話をうかがえたりと、貴重な時間を 過ごさせていただいています。(友の会会員N.S.)

  • オンライン/連続講座3・日本の住まいの成り立ち〜東アジアの森と民家造〜

    寝殿造、書院造、数寄屋造、そして民家の成り立ち
    2020年12月13日(日)
    参加:オンライン 72名
    民家再生技術部会

    民家のルーツを材料から紐解かれた第3回講座。縄文時代から江戸時代までの日本列島において、気候変動やたび重なる渡来による社会的条件が、住宅にどのような影響を与えたのかを学びました。縄文時代より脈々と続く住宅の変遷には、広葉樹から針葉樹へ、板から土へ、衣から紙へ 、こうした建築を構成する材料の変化が積み重なっており、民家造には、寝殿造や書院造、数寄屋造などの日本建築住宅史の要素が凝縮しているという内容に、壮大な日本の住宅史の流れを感じました。 (友の会会員H.H.)

  • オンライン/ 連続講座 日本の住まいの成り立ち ~東アジアの森と民家造~

    中国南部の民家
    ―日本の住まいの源流 2―
    2020年11月29日(日)
    参加:オンライン 69名 民家再生技術部会

    第2回は揚子江流域の生活を漢民族に追われた、頓トン族と苗ミャオ族の習俗と建築を中心に勉強しました。数十年前に実際に現地入りし、生活を共にした講師ならではの視点と、現在までの研究成果で、いわゆる「原風景」をとらえての解説です。いま再度、取材しようとしても「近代化」の流れの中で、とても難しい状況でしょう。頓族の広葉杉との共生、高床式住居の木床上での直火使用の火災リスク、くつ脱ぎ文化などを記憶にとどめました。 (友の会会員H.H.)