イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。
2019年3月3日(日)
神奈川県川崎市宮前区 参加:70名
民家再生技術部会
明治12年築の雄大な養蚕農家が、山梨県笛吹市から川崎市の丘陵地に引き継がれました。元の姿をできるだけ損なわず、現代の住まいの性能もないがしろにせず、時間と手間を惜しまず、知恵と技術を尽くして再生された空間。1階の床暖房と屋根の断熱材だけで、土壁の家はほんのりした暖かさ。雨天にもかかわらず大勢の人が訪れ、桃の節句の部屋飾りも華やかなハレの日の民家を思い思いに体験しました。再生に関わった方々のご苦労とチャレンジ、仕口のお話などを映像を交えて伺い、最後は桜餅をいただきました。(友の会会員K.N.)
2018年12月15日(土)
神奈川県小田原市 参加:19名
民家再生技術部会
JMRAの街歩きはきちんと解説の方が付き、深くその街を知ることができるので、大変楽しいものです。
今回も地元の観光協会の方がガイドしてくださいました。たくさん見学した建物のなかで特に印象に残ったものは、松永記念館と小田原文学館です。松永記念館は、お茶のための部屋がいくつもあり、一つひとつがこだわりの深いものでした。小田原文学館は庭も含めた建物が、とても気品に満ちたもので羨ましかったです。小田原の観光に対する熱意を堪能できた充実した一日となりました。(正会員T.K.)
2018年11月17日(日)
神奈川県横浜市中区 参加:18名
民家再生技術部会
晴れ渡る秋空の下、木岡敬雄先生の解説とともに三渓園の古建築を巡った。三渓の自邸であった鶴翔閣を眺めつつ外苑の奥へと進む。三重塔、仏殿、古民家とそれぞれの建築ごとに、歴史の背景や建築様式の変遷などの解説を聞き、感服しきり。午後は内苑へと場所を移し、数寄屋、書院、茶室と、さらに古建築群の魅力にたっぷり浸った。
この日はちょうど、重要文化財である聴秋閣と春草廬の特別公開初日で多くの来場者で賑わっていた。季節を変えて訪れれば、新たな魅力を感じることでしょう。(友の会会員H.T.)
2017年6月17日(土)、24日(土)
東京都新宿区 参加:30名
民家再生技術部会
伝統工法を用いた古民家の構造計算法として最も適していると言われる限界耐力計算について、伝統工法の耐震補強に使われる仕口ダンパーのメーカー「アンデン東京」の水津氏を講師に迎えて、1回目に計算法の解説、2回目は計算ソフトの入力方法についてお話しいただきました。
構造設計者でも難しいとされる限界耐力計算の実際ということで、高度な専門的内容ではありましたが、民家再生の設計をする上では有意義な講座でした。
終了後の懇親会、水津氏によるなめくじの話題で盛り上がった話は、またの機会に。(正会員Y.A.)
2017年6月10日(土)
東京都葛飾区 参加:25名
民家再生技術部会
昭和3年に建てられた米保存と農機具の納屋を兼ねた木造2階建ての蔵を、住居として改修された現場を見学させてもらった。2階寝室の両側に吹き抜けを作るなど空間構成も面白く、風通し抜群で心地良い。見学会では、依頼主が想いや工夫を語られた。暖炉の吸気口を床下に取ったり、配管を竹でカバーしたりと自ら伝統的な建物にふさわしいアイデアを出されたそうだ。細かい要望に応えた設計者の度重なる見直しや検討、施工者の古材調達から伝統的な構法での納め方。まさに三者が志を一緒に取り組んだ成功例であった。(友の会会員M.K.)