

イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。
2023年6月11日㈰
神奈川県川崎市 日本民家園
参加:44名
単体で建つ文化財の民家見学は幾度もしていましたが、多くの民家を一度に見学することで相違点や類似点を体系的にみていく機会は初めてでした。地域ごとに異なる気候や生業、身分や時代背景に応じた構造や材料、意匠といった創意工夫がなされている点や、民家園で行った復原修理の方法など、安田徹也さんの詳しく楽しい解説のもと学ばせていただきました。今では全国どこを見ても同じような住宅ばかりで地域色をもったものが減少していく中で、過去の知恵や工夫から技を得て、建築の根本を考えながら住まいとは何かを考えていきたいです。 (A.H)
2023年4月9日㈯
東京都江東区 清澄庭園 大正記念館
参加:受講生29名
昨年と同様、今年も晴天に恵まれ、第23回民家の学校が開講しました。今期のテーマは「つなぐ」。これをふまえ入学式では、「受講生どうしのつながり、そして今後の講座で学ぶことへのつながりをつくろう」というねらいのもと、受講生の方々のワークショップ形式の自己紹介、木のクイズ民家の模型作りといった体験型プログラムに取り組んでもらいました。
和やかな雰囲気のなか、皆で民家に対する思いを共有することができ、素晴らしい入学式になりました。( N.H)
2023年2月25日㈯
群馬県藤岡市 参加:15名
民家再生技術部会
遠地開催で、あいにくの雨天でも全員参加でした。まず、共和建材㈲代表の五十嵐氏から和瓦と窯の歴史の説明を受け、半機械化された粘土から瓦の焼成前の成型まで=シラジ造りの工程を見学し、達磨窯から生まれる「呼吸する瓦」を思う存分堪能しました。次の山口鬼瓦店では鬼師の山口氏から江戸時代から継承する製造方法の説明を受けました。
講座を通じて阪神・淡路大震災を契機とする一部マスコミの誤った瓦悪の報道が瓦業界衰退の一因で、それが日本の伝統技術を破壊しつつある現状を生で知りました。瓦を通して日本の歴史と問題点を学んだ意義深い講座でした。(M.H)
2023年4月22日㈯
神奈川県川崎市
参加:56名
山梨県での解体工事現場見学会から始まり足掛け7年。土壁用土作り、その土を使用した土壁塗りワークショップと続き、最終的な竣工見学会となりました。当日は募集人数より多くの参加者が集まり、現地調査から竣工までの過程を記録した動画上映、柴原邸に採用されたソーラーシステム、庭園などの土壌改良工事の説明を興味深く聞きました。最後に、柴原邸の設計をされた大沢氏の解説を受けながらの自由見学となり、充実した見学会となりました。 (Y.Y)
2023年5月20日㈯、21日㈰
山梨県甲州市、笛吹市
参加:受講生28名
前日までの雨が上がり、気持ちの良い5月の風を感じつつ2日間たっぷり散策しました。塩山講座では、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)で、風土や暮らしに即して造られた民家を実際に見て聞いて学びました。また、古民家を移・再生し、実験的な工夫を試みながら生活しているご夫婦。民家を守り繋ぎ、民家を地域おこしの拠点として活用されている方々。そうした生の声をお聞きしました。なぜこの場所で、なぜ古民家に住んでいるのか。民家を造り、住み継いできた人たちの思いを感じることができたのではないでしょうか。 (N.T.)