東京への通勤圏でありながら、自然に恵まれた埼玉県飯能市。古くから林業や織物の町として栄えていたため、市内には蔵や西洋風の建物が点在しています。
果物店を営むご主人と奥様は、敷地内にある蔵2棟を再生し、結婚以来30年間温め続け、夢だったカフェを2019 年2月にオープンしました。この蔵は、店主の曾祖父が明治中頃に、繭の中卸しのために利用していたそうです。
蔵の構造を活かし、カフェのカウンターには山野草などをセンス良く飾るなど、すっきりしたデザインが心地よい空間になっています。ご夫妻との会話は、気軽で楽しく弾み、時間が過ぎるのを忘れてしまいがちです。
果物は市場から直に仕入れているので、旬で新鮮な果物をたっぷり使った自家製のこだわりスイーツはおいしく、「果の華氷こおり」は果物を凍らて削る滅多にないかき氷で、冬の季節も人気のあるメニューです。
2階では、ご主人が長年の趣味である金継ぎを週1回教えています。骨董、盆栽なども好きなご主人は、もう1棟の蔵の中に骨董、外には盆栽を置き、好きな方には見ていただいていて、購入することもできるそうです。
お店から数分歩くと有名な大河原があり、川遊びやキャンプができます。
(東京都・正会員 Y.S.)
住所 | 〒357-0031 埼玉県飯能市山手町4-1 |
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電話 | 070-3230-2385 |
アクセス | 西武池袋線 飯能駅から徒歩9分 |
営業日 | 火、水、金、土曜日 営業時間:11:30~18:00 |
練馬駅西口から数分の場所にあるこの店は、ひっそりと落ち着いた構えの知る人ぞ知る蕎麦の名店である。
店名は「176」(郵便番号および住所から転用とのこと)といい、モダンなデザインの袖看板がさりげなくかかるが見落としそうである。店前 の植え込みの緑のしつらえから、周辺とはひと味違う雰囲気が漂う。
店構えはかなりおさえたさりげない佇まいで、京町家風の割烹とでも言おうか。長暖簾の色が時々変わるようで、今日の暖簾は何色と通うのも違った楽しみである。
中に入るとビルの階とは思えないゆったりと奥行きのある構成で、町家とも農家ともつかない。古材と土壁風の仕上げで構成された重厚な
つくりであるが、どこか粋で明るさもほどよい。入った左手は店主が作 業する蕎麦打ち場。その前にでんと設えられた分厚い古材利用のカウンター席でまずお酒から始めるのも良し、右手のゆったりしたテーブル席、奥の板座敷で落ち着いて蕎麦をすするも良し、とにかく居心地がよく、つい長居をしてしまう店である。
昼は天丼付きのそば切りが店のお すすめ。夜は蕎麦目当ての客もさる ことながら、酒、肴と居心地の良い場所を目当てに静かに一杯飲む客も 多いとのこと。開店から20年、その間ほとんどつくりは変わらず、手入れや掃除などよく気が配られて、通ごのみの雰囲気を醸す店である。
(東京都・正会員 T.A.)
住所 | 〒176-0001東京都練馬区練馬1-7-6 |
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電話 | 03-5999-1765 |
アクセス | 西武池袋線・都営大江戸線練馬駅から徒歩5分 |
営業時間 | 11:30~15:00,17:00~23:00 |
定休日 | 水曜日 |
メニュー | せいろ750円、天せいろ1,050円 お蕎麦天丼セット1,650円 |
那須インターから那須街道を那須湯本方面へ上がっていくと、一軒茶屋交差点の手前(右手)に荘厳な佇まいの「瑞穂蔵」が見えてきます。
中に入ると、吹き抜けに重なり合う巨大で重厚な梁と桁に、しばし圧倒されます。県内の市貝町にあった築およそ130年の酒蔵を15年前に移築再生した食事処です。
ここでは窯で炊いたおいしいお米(那須地域のコシヒカリは冷涼な気候とアルカリ質に富んだ清らかな水で育てられていて絶品)、こだわりの手作り味噌、地産地消の新鮮な野菜、鹿の湯温泉の源泉を使った温泉卵など、昔ながらの日本の味を堪能できます。
縁側からは、今でも実際に米粉などを挽くのに使用されているという水車を眺めることもできます。那須高原へお出かけの際は、ぜひ、ランチで立ち寄りたいお店です。
(栃木県・正会員 T.S.)
住 所 | 栃木県那須郡那須町湯本新林357-32 |
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電話 | 0287-76-7550 |
アクセス | 東北自動車道那須インターより 県道17号線を那須湯本方面へ直進(15分) |
メニュー | 田舎膳1,300円、那須産豚ロースカツ膳1,900円他 |
定休日 | なし(冬季期間不定休) |
HP | http://www.mizuhokura.com/lunch/ |
西荻窪駅から閑静な住宅街を歩くと、ふと足を止めたくなるような、緑に縁取られた木造家屋の小さなカフェがある。
本が好きなオーナーの岡崎さんが、地名である「松庵」に「文庫」をつけて名付けた
。
もともとこの近所にお住まいだったが、ここの家主である音楽家ご夫妻の旦那さまが亡くなられた後、お住まいを譲り受け、なんと、飲食業未経験でカフェを開くことになった。
岡崎さん曰く「怖いもの知らずだった」が、ご縁に恵まれ、無事7年目を迎えるとのこと
。
音楽家ご夫妻の教え子が訪れ、「残してくれてありがとう」とお礼を
言ってくださったのがとても嬉しくて、心の支えになっている、と話す。
ランチメニューは、お肉かお魚を選べる「お米御膳」、豚肩ロースカレー、スイーツはクレームブリュレやトライフルなど、暦に合わせて丁寧に作られる。
中庭に植えられた樹齢100年のツツジを眺めつつ、ゆったり流れる時間を味わってみてはいかがだろう。
(取材:東京都・友の会会員 Y.M.
住所 | 東京都杉並区松庵3-12-22 |
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アクセス | JR中央線西荻窪駅から徒歩7分 |
電話 | 03-5941-3662 |
メニュー | お米御膳1,390円、季節のトライフル650円(季節の旬の果物で提供します)。 | 定休日 | 月・火 |
営業時間 | 水~金11:30~21:30、 土・日11:30~18:00 |
HP | http://shouanbunko.com |