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情報誌『民家』の「民家の店、民家の宿」シリーズからの抜粋です。
民家フォーラム2019を行った佐渡島には、ガシマ>シネマという名で定員20名の小さな映画館があります。その映画館を運営する堀田さんは、佐渡島に住む友人家族の暮らし方に影響を受け、今から10年前に家族で島に移住して来た方です。
しかし堀田さんは移住してすぐに映画館を始めたわけではなく、移住当時この場所(相川上京町)は「のら犬カフェ」という飲食店で、その店主との交流やカフェ移転の経緯を経て「東京の映画館で働いてきたキャリアを活かしてみよう!」と始めた映画館でした。
堀田さんは、映画館を始める際に念頭に置いたことがありました。
・映画を通じてリフレッシュできる場を提供したい。
・都市部でなくても映画館を運営できるかどうか試してみたい。
・ここ佐渡島に見合う鑑賞料金の設定やサービスを提供したい。
ガシマシネマは、佐渡金山鉱山長の旧住宅を堀田さんご夫妻がほぼDIYで改装したカフェ併設」の映画館となり、手作りカレーやソフトドリンクも好評で、くつろげる人気スポットになっています。
また最近では、雨漏りした屋根の改修を、自力とクラウドファンティングで維持していて、今後も古い建物を直しながら改良していく予定です。(新潟県・正会員 T.K)
住所 | 新潟県佐渡市相川上京町11 |
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電話 | 0259-67-7644 |
営業時間 | 9:30~17:00(飲食だけのご利用可) 映画上映時間 10:00~と14:00~ |
定休日 | 月、火曜日 |
メール | ashimacinema@gmail.com |
HP | https://gashimacinema.info/ |
熊本市の主要道路「国道3号線」沿いを車で走ると、立ち並ぶチェーン店とは明らかに空気感が違う場所がある。カフェレストラン「芳文」だ。一瞬、時間が止まったかと見紛うほど、そこは静寂で、凛とした美しさを保っている。元酒蔵のその建物は、昭和59年にこの場所に移築された。以前は、酒蔵の町、御船の御船川沿いに建っていた。
洪水対策の護岸工事に伴い、売りに出された3棟のうち1棟の建物をオーナーが購入され、レストランを始められた。現在のシェフは縁あってオーナーと親戚関係となった二代目で、任されて12年が経つそうだ。
このご時世にホームページもないが、リピーターが絶えず、ランチタイムの開店時にはあっという間に前面の駐車場が埋まってしまう。デート、女子会、家族でのお祝い事など、多様な客層を受け入れる度量の大きな空間と、地元食材を活かした美味しい洋食。世代を超えた人気店だ。
そして、ここには密かな伝説がある。カップルが成立する席があるのだ。現シェフも今の奥様と結婚前に客として来店していて、まさか自分がここで料理を振る舞うことになろうとは思ってもみなかったそうだ。
平成28年の熊本地震では、瓦の一部落下と漆喰のひび割れ程度で、幸い構造体に大きな被害はなく、補修して営業を再開された。建物は、移築時に窓を増やすなど多少の改造はあるが、ほぼ原型をとどめており、出入り口もそのまま、鍵も木製の旧式のままだ。2階は、ギャラリー空間として無料で開放されている。
ここで食事をすると不思議な温かさに包まれ、ありのままの自分になれる。建物を大事に活かしてきた経営者と、長く見守り続けてきた客の作り出す空気感が、そうさせるのかもしれない。これからも、末長く地域に愛されていくことだろう。
(神奈川県・友の会会員 M.K.)
住所 | 熊本県南区南高江5-7-76 |
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電話 | 049-214-1617 |
カフェ・バー | 定休日 毎週水曜日 |
宿泊 | ドミトリー(相部屋)と個室の2種 |
営業 | 無休 |
「自信のあるものを売るから力が入る」と話すのは明治2年創業、丸岡味噌麹製造所の店主・丸岡
住所 | 香川県三豊市三野町下高瀬 540 |
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電話 | 0875-72-5417 |
アクセス | 高松自動車道三豊鳥坂 ICより車で 10 分 |
商品 | 無添加の天然醸造みそや季節の漬け物、手作りみその材料 、 甘酒、塩こうじ、 もろみなど |
定休日 | 不定休・元日 |
営業時間 | 7:00 ~ 19:00 |
東京への通勤圏でありながら、自然に恵まれた埼玉県飯能市。古くから林業や織物の町として栄えていたため、市内には蔵や西洋風の建物が点在しています。
果物店を営むご主人と奥様は、敷地内にある蔵2棟を再生し、結婚以来30年間温め続け、夢だったカフェを2019 年2月にオープンしました。この蔵は、店主の曾祖父が明治中頃に、繭の中卸しのために利用していたそうです。
蔵の構造を活かし、カフェのカウンターには山野草などをセンス良く飾るなど、すっきりしたデザインが心地よい空間になっています。ご夫妻との会話は、気軽で楽しく弾み、時間が過ぎるのを忘れてしまいがちです。
果物は市場から直に仕入れているので、旬で新鮮な果物をたっぷり使った自家製のこだわりスイーツはおいしく、「果の華氷こおり」は果物を凍らて削る滅多にないかき氷で、冬の季節も人気のあるメニューです。
2階では、ご主人が長年の趣味である金継ぎを週1回教えています。骨董、盆栽なども好きなご主人は、もう1棟の蔵の中に骨董、外には盆栽を置き、好きな方には見ていただいていて、購入することもできるそうです。
お店から数分歩くと有名な大河原があり、川遊びやキャンプができます。
(東京都・正会員 Y.S.)
住所 | 〒357-0031 埼玉県飯能市山手町4-1 |
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電話 | 070-3230-2385 |
アクセス | 西武池袋線 飯能駅から徒歩9分 |
営業日 | 火、水、金、土曜日 営業時間:11:30~18:00 |
練馬駅西口から数分の場所にあるこの店は、ひっそりと落ち着いた構えの知る人ぞ知る蕎麦の名店である。
店名は「176」(郵便番号および住所から転用とのこと)といい、モダンなデザインの袖看板がさりげなくかかるが見落としそうである。店前 の植え込みの緑のしつらえから、周辺とはひと味違う雰囲気が漂う。
店構えはかなりおさえたさりげない佇まいで、京町家風の割烹とでも言おうか。長暖簾の色が時々変わるようで、今日の暖簾は何色と通うのも違った楽しみである。
中に入るとビルの階とは思えないゆったりと奥行きのある構成で、町家とも農家ともつかない。古材と土壁風の仕上げで構成された重厚な
つくりであるが、どこか粋で明るさもほどよい。入った左手は店主が作 業する蕎麦打ち場。その前にでんと設えられた分厚い古材利用のカウンター席でまずお酒から始めるのも良し、右手のゆったりしたテーブル席、奥の板座敷で落ち着いて蕎麦をすするも良し、とにかく居心地がよく、つい長居をしてしまう店である。
昼は天丼付きのそば切りが店のお すすめ。夜は蕎麦目当ての客もさる ことながら、酒、肴と居心地の良い場所を目当てに静かに一杯飲む客も 多いとのこと。開店から20年、その間ほとんどつくりは変わらず、手入れや掃除などよく気が配られて、通ごのみの雰囲気を醸す店である。
(東京都・正会員 T.A.)
住所 | 〒176-0001東京都練馬区練馬1-7-6 |
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電話 | 03-5999-1765 |
アクセス | 西武池袋線・都営大江戸線練馬駅から徒歩5分 |
営業時間 | 11:30~15:00,17:00~23:00 |
定休日 | 水曜日 |
メニュー | せいろ750円、天せいろ1,050円 お蕎麦天丼セット1,650円 |