JMRA登録事業者が設計・施工した民家再生事例を紹介します。
岡山県で民家バンク登録されていた呉服店の離れと蔵を移築。建て主は離れの美しい細工のガラス戸をとても気に入り、再生後も雨戸で隠さない形で利用している。土蔵部分は大正昭和のモダン住宅のイメージで水廻りもガラス窓やタイル等で仕上げた。伝統工法にこだわり、外壁は竹小舞から再生した。各職人と建て主が時間を掛けて納得のいくまで話し合い、理想の住まいを実現した。

床の間と仏間は、朽ちた床板や仏壇の修復を行うことで、元の状態を再現。日常的に過ごすLDKには、薪ストーブを設置し、ぬくもりを感じられるようにした。茅葺き屋根の一部が見えるようにとの建築主の要望から、家に入り玄関上の天井を振り向き見上げると、茅葺き屋根がのぞける施工にしている。

週末の別荘として民家を再生した建築主が、敷地内の古い蔵をゲストハウスとして再生。柱は比較的良い状態であったが、土台が朽ちていたため、基礎から施工を計画。蔵の良さを生かすために、基本は真壁とし、天井は建築主自ら白く塗装している。増築部には水回りをまとめた。使い勝手を考えて階段の位置を移動、増築部の2階部分はバルコニーとした。

東と北側が崖に囲まれ、当初は床下に湿気が溜まりやすい状態。再生工事では、床下の環境改善を中心に行い、構造材だけにして家全体を持ち上げ、基礎工事をやりなおし、防湿コンクリート工事を行った。玄関ホールは、居室より床を一段低くし、天井板を外して根太を適度に抜くことで、高さと開放感を出した。応接間も、新建材で覆われた部分をはがし、立派な梁を見せた。

85年前に先代が土地と共に購入した洋風の家。建主のご希望で民家再生として設計を進めていたが、二世帯住宅のため2階部分を増築する必要があり、新築工事として申請せざるをえなくなった。しかし主要な間取りは残し、昔の丸太梁、ステンドグラス、天井板、床板を再利用した。無垢材の造作は全て現場での手刻みとした。
