民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

上保内の家 ,

創建当時の姿に戻すため、幾度かの改修による合板仕上は全て撤去。分かれていた部屋はかつての広い空間に戻し、梁組を見せて吹き抜けに。再生には国産の無垢のヒノキ、新潟県産スギ材を適所に使用、壁は土壁補修の上漆喰仕上とした。外壁は遮熱シートを使用し、空気層を設け、スギ材の鎧張りとしている。現代の快適さを保ちつつ、かつての職人の手仕事が見える再生となった。

仕事をリタイアした後に郷里で過ごすための静かな住まいを考えていたところ、たまたま車中から売りに出ている民家が目に入りました。実家の近くで民家再生を手がけている工務店があることが分かったのは幸運でした。外壁の柿渋塗り、床板の蜜蝋塗り、暖炉の煉瓦積みなどを手伝いました。再生後見違えるほどになり嬉しく思っています。これから季節の変化と共に木造家屋の良さをもっと深く味わいたいと思います。(建築主より・要約)

再生後 内観1
再生後 内観2
奨励賞No. 200329
完成年 2020年4月
所在地 新潟県三条市
設計 ハセガワ建築設計事務所
施工 長谷川工務店
構造規模 木造2階建
敷地面積 495m2
1階面積 185.98m2
2階面積 83.13m2
延床面積 269.11m2
主な外部仕上げ 屋根:焼瓦葺き棒  
壁:スギ板張り(ア12)
建具:アルミサッシ、ペアガラス
主な内部仕上げ 天井:杉板張り
壁:漆喰
床:畳、ヒノキ板
建具:既存利用再生、スギ板