JMRA登録事業者が設計・施工した民家再生事例を紹介します。
高齢なご夫婦が住んでいる母屋は80坪と大きすぎて、再生にはかなりのコストを要すると判断。母屋の隣に30坪の納屋があった。棟札を見ると築150年であるが、真壁で構造材あらわしのため状況がよく分かり、仕口・継手は健全であった。そこで、納屋を住まいとして再生し、母屋を物置とすることを提案。改修は普遍的な大工や左官の技術で可能であり、地域の材料と地域の職人によって再生させることができた。

元離れと蔵だった建物を新たな住まいとして改築。建築主は、かつて台風被害があってもびくともしないこの離れと倉庫の造りに感銘を受け、愛着のある古材を生かした家づくりを希望した。構造材はそのままに、竹小舞を組みなおし、解体した壁土は練り直して再利用している。自然素材をふんだんに使用することで、人にも環境にも優しい快適な住環境となった。

この家は65年程前に火災にあい、その際、近くの山から切り出された丸太を使い新築されている。大きな部材は使われていないが、しっかりと組まれ重厚感がある。そのため、既存の架構を活かし、間取りに合わせて新材を使っている。古材と新材が構造と意匠を兼ね、新たな雰囲気を生み出すようにした。

古いものが好きな建築主の要望で、意匠的に古材を使用。介護のため、祖母の部屋周辺に、トイレ、浴室等の水回りを配置。家族が一日のほとんどを過ごすリビング・ダイニングは、壁で仕切られていた古い座敷2間を広々とした一つの部屋に変更した。既存古材の柱・梁を残しつつ、新たに古材梁を入れたことで落ち着きのある空間となった。

もともと古いものが好きな建築主が、父親が借家として残し、ここ数年空き家になっていた家を改修。合板やビニールクロスは使用せず、可能な限り既存の状態のまま再生。トタン貼りだった外壁を土壁下地の漆喰塗りと板壁に、窓枠は建築当初と同様の木製に戻した。内装は自然素材で仕上げ、天井の低さ、古色の色合い、古道具などノスタルジックな風合いをそのまま残している。
