JMRA登録事業者が設計・施工した民家再生事例を紹介します。
築200年の民家は杉野から柏原へ高時川を使って移築され、今回が2度目の再生。欅材による迫力ある骨組が特徴で、以前の改修では新建材で覆われていたが、今回は本来の構造を活かした大空間に再構築。地盤が低く雨水の侵入が懸念された為、建物を15cm揚屋し、布基礎やコンクリート補強で耐震性を向上。週末利用のセカンドハウスとして露天風呂風の浴室や黒壁の保存など、歴史と快適性を両立した設計が施された。

伝統的な意匠を尊重しつつ、現代の快適性を融合させた再生工事を行いました。構造補強や断熱性能の向上に加え、伝統工法による細部の美しさも大切にしています。京町家の風情を未来へつなぐ住まいとして、暮らしやすさと歴史の魅力を両立させました。


新しい部材の良さ、古い部材の良さ。それぞれが引き立てあって共存しているような建物となりました。
新旧の部材を組合せることによってこそできる、京町家全面改修の設えを是非とも御覧頂きたいです。

民家や町家は数百年のトライアンドエラーによって、建物の保全性や手入れ容易性、居住性及び防災性などが型として確立されて現代に引き継がれていますので、そこを尊重したうえで現代の暮らしに対応するように工夫するようにしています。今回の事例もその趣旨に沿った改修になったと思います。また改修に当たっては施主の要望を実現することと合わせて改修後に住み、手入れをされていく住み手の方に伝統構法の建物を理解いただくことが必須です。そのためには改修の設計施工を通して対話を重ねることが大事で、その点でも成功事例だと思います。
