民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

ブランシエラ ヴィラ 明日香 ,

明日香村及び(一財)明日香村地域振興公社の連携包括協定による、飛鳥の歴史的風土の保全や産業及び地域活性化プロジェクトの一つ。村の空き家バンクに登録されていた建物で、廊下でつながっていた主屋と納屋を独立させ二棟として再生。どちらも建築当初の状態が保たれていたため、この地方特有の杉丸太を多様した軸組みを見せ、根継ぎによる補修を行うなど、建物の価値を損なわないようにしつつも、左官仕上げ等各所の意匠にこだわり、限界耐力計算による耐震化もなされている。地域の農家住宅の屋敷構えを感じることのできる宿泊施設へと見事に生まれ変わった。

明日香の歴史風土の保全、地域の活性を図るプロジェクトの第一号として非常に意義のある再生事例だと思う。これから宿泊施設に向かう人は、神社参道を歩くところから、非日常の歴史の世界へ誘われるだろう。内部は、杉丸太の走る船底天井、重厚な建具など昔のままの豪快さを崩すことなく、新しい空間を作っている。限界耐力計算により、このような広い空間が実現したのだろうか。私もぜひ一度非日常を味わってみたい。(「民家再生奨励賞」審査コメント)

再生後 内観1
生後 内観2
奨励賞No. 2103335
完成年 2021年2月
所在地 奈良県高市郡明日香村
設計 柴山建築研究所
施工 ヨシヤス建設、かねまつ建設、木造建築 東風
構造規模 木造 ツシ2階建
1階面積 175.47m2
2階面積 23.46m2
延床面積 198.93m2
主な外部仕上げ 屋根:いぶし瓦
壁:漆喰・焼杉板
建具:木製
主な内部仕上げ 天井:根太天井・棹縁天井/スギ板
壁:聚楽・漆喰・紙壁紙
床:畳・ヒノキ板・スギ板
建具:木製 一部古建具