イベント報告」 イベント報告

イベント報告(九州・沖縄地区)

イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。

  • 福岡/ 〈九州民家大学〉 民家の地域的特性

    2018年10月20日(土)、21日(日)
    福岡県久留米市
    参加:33名

     民家の基本は土間、板の間、座敷から構成されており、土間は竪穴住居、板の間は寝殿造り、座敷は書院造りから確立した流れがあるとのことでした。西と東で大きく民家に違いがあるのは、寒い地域は冬に備えるために窓は小さく、積雪に備え縁側の外に雨戸を設け、室内空間を広く確保する必要がある。暑い地域は夏に開放的な空間が必要となる。
     自然に逆らうことなく、地域特性を考えた建物をつくることの大事さを再認識しました。日本が海外から評価されている点は地域特性と歴史なのではないかと考えさせられた講義でした。(友の会会員T.A.)

  • 福岡 /〈九州民家大学〉 寝殿造、書院造、数寄屋造 そして民家の成り立ち

    2018年9月22日(土)、23日(日)
    福岡県久留米市
    参加:37名

     アジアから日本に移した第3回の講座。縄文から数寄屋まで一気に駆ける展開。縄文の上に弥生が重なる様を各地の遺跡や様式を読み解く中で、多くの民族が渡ってきたことが明らかにされます。
     昔から人は身近な樹木で食糧・燃料・建築用材を確保してきたのだけれども、農耕・製鉄・製陶により環境破壊を生み、道具や樹木利用法を変えながら対処していった経緯を知りました。
     無言のうちにあなたたちはこれからどうする?と問われ、熟成された内容と先生の熱意に神がかったものを感じました。(友の会会員T.I.)

  • 福岡/ 〈九州民家塾〉 みんなでやってみよう! 土間の三和土ワークショップ

    2018年9月16日(日)
    福岡県宗像市
    参加:46名

     三和土をつくってみたいと思うのは、身近な素材でつくれるからなのかもしれません。今回は一般の参加者も多く、遠くは愛媛、長崎県五島、鹿児島からも参加がありました。まずは三和土の材料の配合について説明があり、入れている量を把握しようと攪拌作業に一同注目。
     叩く作業は3回に分けて締め固める根気のいる工程ですが、みなさん積極的に参加し、時には黙々と、時には笑いのある作業でした。今後、三和土づくりを予定している方も多く、職人さんへの質問もたくさん行われていました。(正会員K.T.)

  • 福岡 /〈九州民家大学〉 中国南部の民家

    2018年8月18日(土)、19日(日)
    福岡県久留米市
    参加:38名

     前回の「朝鮮半島と中国北部の民家」という寒さ対策の住まいに対し、今回は日本の気候に近い中国南部の住まいの話でした。
     古代に北方の漢民族の南下により、稲作が生業の南方越の人びとが追いやられ、飛散し新しい土地に移住。その土地に適応する力を持っていた人びとは、そこでとれる材木の特性を生かした構造で家を作り、棚田で米を作り、水を生活に取り込み土地の持つ力を活かしました。長く続く文化は土地に寄り添った住まい方なのだと思いました。(T.M)

  • 福岡/〈九州民家大学〉「日本の住まいの成り立ち」 朝鮮半島と中国北部の民家

    2018年7月21日(土)、22日(日)
    福岡県久留米市
    参加:47名

    九州民家大学が7月21日の講義を皮切りに開講しました。講師は安藤邦廣先生。受講生は47名。
    「森林の分布を見れば、その土地の気候風土・特性が分かる」ということで、第1回目は朝鮮・韓国の伝統的な民家について学びました。どのスライドの話も受講生の皆さんが真剣に聞き入っていたのが印象的でした。その土地で育まれた歴史や気候風土を紐解いて、世界各地の伝統的な民家を学ぶことは、日本の住まいの成り立ちを理解する上で大事なことだと思いました。(正会員E.W.)