JMRA登録事業者が設計・施工した民家再生事例を紹介します。
当時は珍しかった建売住宅を建築主の父君が購入。その後2階を増築して家族の歴史を重ねてきた。80年が過ぎ、誰も住まなくなった家を蘇らせることに。再生にあたっては、元の平屋に戻すことの他、できるだけオリジナルの雰囲気を残しつつ現代の生活に対応できるように心がけた。

「民家バンク」に登録されていた築140年秋田の内蔵を移築。「伝統建築・伝統技術の伝承」「寒い・暗い・暮らしにくいの解消」をコンセプトに設計を進めた。元のものは最大限使用するという建築主の思いから、観音開きの戸前も移築再生。また随所に様々な技術の左官仕事が光る再生となった。

明治44年新潟県山平村に役場として移築された江戸後期の民家を移築再生。太くて黒い小屋組みが圧巻。防火地域であるため、建物を二重構造として外側で基準を満たした。使用目的がレストランであるため、建築設備の基準もクリア。内部は創建当時のままを再現し、和室は珪藻土藁スサ塗り。

都心で代々住み継いできた4人家族の家。今回、明るく暖かさを感じさせる開放的な住まいへと再生。大きな開口部で太陽の光を取り入れ、部屋の奥まで光が届くよう壁と天井の一部を左官壁とし、光を拡散させるなどの工夫が生きている。既存の日本家屋など外構部分との調和も重視した。

建築主と設計者が、ともに楽しみながら再生した家。外観は昔ながらの民家をそのままに建具などもほとんど再利用しているが、耐震性や断熱にも気を使っている。一方内部は本格的なイングリッシュパブや床に収納できる「パタパタ囲炉裏」などがあり、遊び心のあるものとなった。
