イベント報告 イベント報告」

イベント報告

イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。

  • 長野/<民家の学校>囲炉裏の住まいとかつての集落へ

    情報誌『民家』127号

    2023年7月15日(土)~17日(月)
    長野県飯田市 大平宿
      参加:受講生18名

     かつての宿場町、大平宿で2泊3日の宿泊体験。滞在中は管理人の廣瀬さん・青山さんから大平宿の歴史をうかがったのち、水路掃除やスケッチなどのワークショップに取り組みました。また、ここにはガスや上水の供給がないため、皆で力を合わせて火をおこし、生活を営まなくてはなりません。かまどで炊いたご飯はツヤツヤで旨みがあり、囲炉裏の炎を眺めながら過ごす時間は温かでした。本当の生活とは何か、家や集落の意味とは…生活の原点に触れることで、集落や民家を新たな角度から考え直す機会となりました。(N.N)

    情報誌『民家』127号
  • 神奈川/〈民家の学校オープンスクール〉川崎市立日本民家園見学

    情報誌『民家』127号

    2023年6月11日㈰
    神奈川県川崎市 日本民家園 
      参加:44名

    単体で建つ文化財の民家見学は幾度もしていましたが、多くの民家を一度に見学することで相違点や類似点を体系的にみていく機会は初めてでした。地域ごとに異なる気候や生業、身分や時代背景に応じた構造や材料、意匠といった創意工夫がなされている点や、民家園で行った復原修理の方法など、安田徹也さんの詳しく楽しい解説のもと学ばせていただきました。今では全国どこを見ても同じような住宅ばかりで地域色をもったものが減少していく中で、過去の知恵や工夫から技を得て、建築の根本を考えながら住まいとは何かを考えていきたいです。 (A.H)

    情報誌『民家』127号
  • 東京/<民家の学校>入学式

    2023年4月9日㈯
    東京都江東区 清澄庭園 大正記念館
      参加:受講生29名

     昨年と同様、今年も晴天に恵まれ、第23回民家の学校が開講しました。今期のテーマは「つなぐ」。これをふまえ入学式では、「受講生どうしのつながり、そして今後の講座で学ぶことへのつながりをつくろう」というねらいのもと、受講生の方々のワークショップ形式の自己紹介、木のクイズ民家の模型作りといった体験型プログラムに取り組んでもらいました。
     和やかな雰囲気のなか、皆で民家に対する思いを共有することができ、素晴らしい入学式になりました。( N.H)

  • 群馬 /〈伝統構法講座【屋根シリーズ1 瓦】〉 春の群馬藤岡へ 「だるまと鬼」に会いに行く

    情報誌『民家』126号

    2023年2月25日㈯
    群馬県藤岡市 参加:15名
    民家再生技術部会

     遠地開催で、あいにくの雨天でも全員参加でした。まず、共和建材㈲代表の五十嵐氏から和瓦と窯の歴史の説明を受け、半機械化された粘土から瓦の焼成前の成型まで=シラジ造りの工程を見学し、達磨窯から生まれる「呼吸する瓦」を思う存分堪能しました。次の山口鬼瓦店では鬼師の山口氏から江戸時代から継承する製造方法の説明を受けました。
    講座を通じて阪神・淡路大震災を契機とする一部マスコミの誤った瓦悪の報道が瓦業界衰退の一因で、それが日本の伝統技術を破壊しつつある現状を生で知りました。瓦を通して日本の歴史と問題点を学んだ意義深い講座でした。(M.H)

    情報誌『民家』126号
  • 神奈川/再生民家「芝原邸」竣工見学会

    2023年4月22日㈯
    神奈川県川崎市
      参加:56名

     山梨県での解体工事現場見学会から始まり足掛け7年。土壁用土作り、その土を使用した土壁塗りワークショップと続き、最終的な竣工見学会となりました。当日は募集人数より多くの参加者が集まり、現地調査から竣工までの過程を記録した動画上映、柴原邸に採用されたソーラーシステム、庭園などの土壌改良工事の説明を興味深く聞きました。最後に、柴原邸の設計をされた大沢氏の解説を受けながらの自由見学となり、充実した見学会となりました。 (Y.Y)