イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。
2017年2月25日(土)
奈良県御所市 参加:イベントA 14名、イベントB 16名
近畿地区運営委員会
御所のまちなみを案内していただいた不動産経営者のTさんは、建物や土地の売買だけでなく、まちづくりに率先して動いておられ、歴史や建物のことも話してくださいました。
御所の東にある柏原という村は瓦産業の盛んな所で、瓦にある屋号の刻印を探しながらの散策も楽しかったです。まちの入口には高札場という木札が掲げられており、おもてなしの志や火事のことなども書かれ、町をみんなで大切にされていると感じました。立派なお屋敷が盛り沢山の見学会でした。またゆっくりと訪れたいと思います。桜の時期もきれいだろうなぁ……。(友の会会員S.N.)
2017年1月22日(日)
千葉県長生郡長南町 参加:28名
国際交流部会
房総半島の付け根、東京湾と太平洋のほぼ中央にある高橋邸は、まず昭和の増築部分を直して住み、初めからやり方は決めず少しずつ作りあげるユニークな手法で、レストラン兼多目的空間の民家に再生させた。家の四周に溝を掘り割れ瓦・ヤクルト瓶を埋めて水はけを改良。炭もまく。造園の発想で建物を優しく守る。ベタ基礎にせず独立基礎を作り直し、土間は三和土、壁は土壁。まさに呼吸する家だ。今後、長屋門再生の着手にも意欲をみせる。自分は長く生き続ける建物の一時期に関わるだけ。「サグラダ高橋家ですかね」と笑う高橋さんの謙虚な姿に心うたれた。(K.F.)
2016年12月17日(土)
東京都目黒区 参加:21名
文化企画部会
祐天寺駅近くの平塚幼稚園をお借りして行う年末恒例の注連飾り作り。風なく晴れて屋外作業に最適の日和でした。園庭の中央にのびのびと見事な枝を張った樹齢100年以上のクスノキの大木の下にシートを敷いて作業。
参加者のほとんどは注連飾りを作ったことがなく、講師の相子芳也さん(JMRA会員)が丁寧に作り方の説明をしました。藁うち道具の砧(きぬた)などの道具は園で拝借。藁は園児たちが栽培したコメの藁を譲っていただきました。四苦八苦しながら作るかと思っていましたが、あに図らんや、みなさん淡々と作業して、でき栄えが結構素敵でした。皆さん満足しているようでした。(正会員N.A.)
2016年12月11日(日)
埼玉県蓮田市 参加:9名
民家再生技術部会
明治19年に建てられた民家の再生工事がついに完成し、見学会が行われました。瓦屋根の風情ある門をくぐると、目の前に土蔵と真新しい下見板張りの主屋が現れます。幾度かの増改築がなされている主屋は、今回の工事では単に快適性を追求するのではなく、先祖から続く歴史を極力残し活用することにこだわっています。限界耐力計算による伝統構法の軸組の保全、階段や竿縁天井、欄間や丸太梁など、丁寧に大切に再生されていました。
帰り道、裏通りへと回り、畑越しに「民家」を望むと100年以上前から変わらぬ風景がそこにありました。(友の会会員H.T.)
2016年12月10日(土)
福岡県福岡市博多区 参加:27名
九州沖縄地区
前半は、熊本県立大学環境共生学部教授の北原昭男先生より「熊本地震を受けて〜木造住宅の被害状況と対策について~」の講演。後半は、宮本繁雄さん(JMRA会員)、被災地熊本から田口太さん、コーディネーターの古川亮さん(JMRA会員)が交わり座談会。4者は震災前から顔を合わせる機会の多い仲ということで、いい意味でとても緩い、ざっくばらんな雰囲気。会場からの質問に応える形式で、土壁の補強の有効なやり方は?軟弱地盤はどうしたらいいか?など、かなり実情を垣間見られる興味深い話ばかり。まだ続きが聞きたい座談会でした。(正会員K.T.)