イベント報告 イベント報告」

イベント報告

イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。

  • 千葉 /民家再生現場見学会

    2016年12月1日(木)
    千葉県千葉市緑区 参加:18名
    民家再生技術部会

     築143年、50坪の大屋根構造の民家再生現場で、ほぼ完成見学会でした。同敷地には現在でも長屋門が建つ上層農家です。設計は西本建築事務所・施工は保川建設(ともにJMRA会員)で、主に設計者からの説明がありました。本体は曳家をしたうえで地盤の柱状改良をし、べた基礎を打ち、躯体を戻すという理想的な民家再生でした。間仕切位置を変え、床書院を移設するなど、随所に高い技術力を感じさせる仕上げになっていました。鉄板瓦カバーの茅葺屋根は撤去して和小屋組を残して和瓦2段葺き、外壁は漆喰塗で雨がかりは下見板張りとコントラストの美しい建物となっていました。(正会員M.U.)

  • 群馬/ 安中市 空き家活用 現地再生用物件見学会

    2016年11月26日(土)
    群馬県安中市 参加:12名
    民家再生推進委員会

     安中市にある古民家を巡るツアーに参加しました。残存する伝統的な養蚕民家は、切妻屋根で、いわゆる「いぶし飼い」(蚕室内に火を起こして煙で充満させる)のための排煙機能をもつ突出部があり、前面ファサードは連続した精巧な木造の建具が特徴の建物でした。ツアー最後には、養蚕民家を活用し、自らのライフスタイルに順応させた暮らしを実践されている方を訪問。今後の空き家問題や生活の仕方の可能性を見直す、よい機会を得られました。初参加でしたが、親切な皆さまに恵まれ、有意義な一日を過ごせたことに感謝しております。(K.I.)

  • 埼玉 /〈民家の学校〉 民家と地域

    2016年11月6日(日)
    埼玉県秩父市大滝
    参加:35名

     訪れたのは秩父地方最奥の山里にある栃本地区。地元の方々から一人ひとりに手作りのお手玉の贈り物。色とりどりの絵柄に懐かしさと温かみを感じました。急斜面を登りついた栃本会館では農業・狩猟・炭焼きなど山里の暮らしや歴史のお話、地域おこし協力隊を経て昨年空き古民家に移住された方の体験談、急斜面を開墾しブドウ栽培をはじめたグループの活動報告、などを通じて地域への思いをうかがいました。昼食の熊汁とつきたての栃餅がおいしく、山の恵みとおもてなしの心に感謝。秋晴れの空のもと往還道をたどり山々の紅葉を愛で、移住後の古民家やブドウ畑も見学させていただくなど、充実した1日となりました。(友の会会員I.M.)

  • 滋賀/五個荘金堂地区と 近江商人屋敷見学

    2016年10月16日(日)
    滋賀県東近江市 参加:12名
    近畿地区運営委員会

     晴天にも恵まれ、水路や舟板塀、土蔵、白壁、カワト(川面に通じる階段)のある五個荘金堂の町並みを興味深く見学することができました。五個荘商人の本宅では、内部の空間と共に座敷から見える庭がとても映えていました。細部の設えからも近江商人の思想と生活を垣間見ることができました。また、近江商人の旧家を再生したMさん宅をご厚意で見学させていただきました。積極的に説明してくださるMさんのお言葉と姿勢に、住まいと生活に対する愛着と楽しさを感じました。民家再生や民家での生活を楽しみながら行うおおらかな姿勢は、とても大切だと思います。(友の会会員M.Y.)

  • 佐賀/ 酒井田柿右衛門邸 見学会

    2016年10月10日(月・祝)
    佐賀県西松浦郡有田町 参加:64名
    九州沖縄地区運営委員会

     有田焼の窯元、酒井田柿右衛門邸の主屋(築250年)の修復工事が完成し、見学会が行われた。修復を担当した夢木香の松尾進さん(JMRA会員)による説明があった。湿気を防ぐため一部布基礎としたが、大部分は元の石場立て。柱の根継ぎは伝統工法を用い、金物は一切使用していない。建物の半分は元の姿に修復、倉庫として使われていた半分は住空間として再生。「建具は特殊なサイズが必要だったが、たまたま別のお宅で不要になった建具がぴたりと収まり、これも縁というものかと感じた」という松尾さんの話が印象的だった。(友の会会員H.T.)