JMRA登録事業者が設計・施工した民家再生事例を紹介します。
2戸の長屋を1戸に、職住一体の暮らしができるよう再生。伝統工法に基づく躯体の健全化と、手仕事の跡や既存建物に見られる過去の痕跡を残す形で仕上げ。東部1階は全面三和土に。吹き抜けがあることで半屋外的な使い方ができる。天井は必要最低限のみ張り、野地板あわらしや大和天井のままとしている。小舞は補修。既存材は埋木などでなるべく利用。新材は古色塗装を行わず経年変化に重きを置いている。

16代以上続く旧家のかつての庄屋屋敷を再生。玄関土間から家族の生活スペースへの導線づくりと、断熱対策を重点的に行った。対面キッチンとLDK、リビング、最新の水廻り、居室と浴室のバリアフリー化など住みやすさを叶えつつ、隠されていた梁を現わしにするなど、築120年以上の民家の歴史も感じられる再生となった。

両親が亡くなってからは別荘状態になっていた実家を再生し、住居として利用することに。改修に際して、水回りを使いやすくし、段差の解消をおこなった。床下の湿気対策として防湿コンクリートの敷設を行った。構造材の傷みは少なく、防腐措置のうえ利用。過去の間取り変更に伴い撤去や補強がなされており、その意図や影響と考えながらの作業となった。

元は茅葺き屋根、田の字型レイアウト、土間と厩のある農家住宅だったが、瓦屋根への変更、下屋の追加等の改修がなされてきた。再生にあたって、下屋を減築、煤や埃の落ちていた玄関吹き抜け部分は屋根裏床梁位置に天井を張り、黒く燻され存在感のある梁は化粧として見せた。床は従来高より少し下げ、導線の中心になるホールを広く取っている。

改修前は田の字のレイアウトだったが、和室一室を残し間仕切りを取り払ったワンルームに変更。ストーブにもマッチする明るく広々とした団らんスペースとなった。かつての「ツシ(小屋裏)」を生かし、収納スペースやロフトとして活用。1階との間の低い天井を取り払うことで、解放感が出た。また、基礎から除湿コンクリートの打ち直しも行い、快適さにもこだわっている。
