民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

丸梯子のある家 ,

元は茅葺き屋根、田の字型レイアウト、土間と厩のある農家住宅だったが、瓦屋根への変更、下屋の追加等の改修がなされてきた。再生にあたって、下屋を減築、煤や埃の落ちていた玄関吹き抜け部分は屋根裏床梁位置に天井を張り、黒く燻され存在感のある梁は化粧として見せた。床は従来高より少し下げ、導線の中心になるホールを広く取っている。

この地域独特の民家で、規模といい形といい、整った外観をしている。それを今回の再生で、内部を明るくし、機能性を良くし、水回りを新しいものにして、これからも長く住み継いでいく整備が整った。外観も海風に対抗するために、杉板を張り替えた上に黒塗装をし、白とのコントラストを協調したピリッとした外観となった。内部にも白と黒のコントラストは広がっていて、新しい空間が構成されている。(「民家再生奨励賞」審査コメント)

再生後 内観1
再生後 内観2
奨励賞No. 200317
完成年 2019年7月
所在地 京都府京丹後市
設計 岸下建設
施工 岸下建設
構造規模 木造平屋
1階面積 125.74m2
延床面積 125.74m2
主な外部仕上げ 屋根:瓦屋根
壁:スギ板貼り、プリント鋼板、漆喰
建具:アルミサッシ
主な内部仕上げ 天井:クロス貼り
壁:クロス貼り
床:フローリング
建具:木製建具