JMRA登録事業者が設計・施工した民家再生事例を紹介します。
昭和5年築の京町家を、祇園祭の山鉾町にふさわしい外観と、祖母が建てた当初の火袋や中庭を残しつつ再生。屋内ガレージや水回りの更新で居住性も向上。構造は基礎から修復し、真壁仕上げで外観も丁寧に復元。増築部分は減築し、光と風を取り戻した。古材を活かしつつ新材も調和させ、耐震・断熱性能も強化。再生後は美しさと快適性を兼ね備え、家族も満足。来訪者からも京町家らしい風情が好評を得ている。

東京での仕事を終え、京都での暮らしを望んで物件を探し続けた施主は、吉田神楽岡の歴史ある住宅に出会い、風情に惹かれて購入。建物は傾きや老朽化が見られたが、信頼する施工者に依頼し、1階は現代的に、2階は昔の趣を残す方針で改修。耐震・断熱性能を高めつつ、意匠や建具は極力再利用。水回りや床材も工夫され、快適性と伝統美を両立。不便な立地ながらも、自然に囲まれた静かな暮らしを楽しんでいる。

母と愛犬が快適に暮らせ、家族が集える空間を目指して町家の再生計画が始まった。昭和初期の5戸1町家で、元の間取りを活かしつつ耐震性や断熱性を向上。隣家への影響に配慮しながら工事を進め、古建具や内装材を修復・再利用。基礎や構造壁を整え、真壁納まりで仕上げた。火袋の左官壁も施主の希望で再生。完成後は快適性と伝統美を兼ね備えた住まいとなり、自然素材による安らぎの空間が実現した。

湯沢市近郊の元農家の屋敷蔵を移築再生したプロジェクト。建主夫妻の希望は、構造体を維持しつつ、土壁漆喰の内部を踏襲し現代住宅の性能を確保すること。急傾斜地の造成に1年をかけ、解体した部材を現地で保管し、部材加工の上、鎌倉に移送して組立てた。基礎はRCベタ基礎とし、耐震等級2に近い数値を確保。断熱性能向上のため外壁に断熱壁を追加し、暖冷房システムは半地下空間を利用。特注タイルや銅の一文字葺き屋根など意匠にもこだわり、建築主は日本の風土文化を残せたことに満足されている。

内保の家(N邸)は、以前の水まわり改修で奥様から感動の声をいただき、今回は趣味の工房を主屋東側の昭和34年建築の納屋を改修。建築主の要望に応え、高断熱性能を実現するために気密シートと断熱材を使用。既存木製建具を活かし、内部は伝統的な骨組みを見せる設計に。1階工房の天井を吹き抜けにし、2階には強度を保ちながらロフトを設置。暖炉を設置し、冬場の暖房も考慮した快適な空間に再生しました。
