民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

加茂新町の家 ,

昭和2年頃に移築された建物。近隣の商店街がた雁木通りとして再開発されることから、空き家になる予定だったこの家を活かしたいと、レトロ感を活かして再生することに。再生にあたり、現状のままの修繕と予算を掛けないことを心がけ、水回りのみ新規設備とした。大正~昭和初期のマジョリカタイルは洗面所のワンポイントとなっている。建具で寒さ対策、天井は洗出しにて既存利用。

昭和初めの建築当時の再現となりました。小橋を渡っての導入部分辺りは何かありそうな予感、内部のしつらえも簡素でありながら小粋な風情が漂います。このまま物を置かない方が、非日常を感じられて、民泊や貸席としてよいでしょうね。2階座敷上部の屋根の突き出し部分は、もとは何だったのでしょうか、興味がある所です。(「民家再生奨励賞」審査コメント)

再生後 内観
再生前
奨励賞No. 210334
完成年 2021年6月
所在地 新潟県加茂市
設計 長谷川一良
施工 長谷川工務店
構造規模 木造 2階建て
1階面積 63.37m2
2階面積 53.71m2
延床面積 117.08m2
主な外部仕上げ 屋根:カラー鉄板横葺
壁:土壁下地、スギ板張り
建具:アルミサッシ
主な内部仕上げ 天井:スギ板棹縁
壁:土壁下地、漆喰仕上
床:マツ板張り、畳
建具:障子、襖戸