

JMRA登録事業者が設計・施工した民家再生事例を紹介します。
軒昔ながらの風景の中に建つ民家。主屋は田の字型の和室を一室にし、ワインセラー、陶芸室、ピアノ室、レストランにに改修。小部屋を土間空間に変更したり、ワインコーナーに既存の古箪笥を材料にしたカウンターを設置するなど、「古」と「新」が調和した空間になった。離れは柱を根継ぎし、住居とした。
100年余前この場所に移築された民家。屋根、床下劣化などを改善したいとJMRAへご相談があった。所有者は耐震補強への考えにも揺れたが、東南海地震でも大きな被害が無かった家であり、その実績から伝統的な構造を活かした再生をすることをお勧めした。結果として、未来に貴重な伝統構法を引き継ぐ民家となった。
古い物好きの建築主より「家のどこかに意匠的に古材を使用してほしい」と、当初から要望があった。古材の曲がった梁を配置することにより落ち着いた空間を演出。古材使用部分以外も本物にこだわった家づくりをすることにより、古材と違和感のない仕上がりに。忙しい家族のために、導線計画・収納計画をし、団らんを増やせるような間取りを目指した。
子他県からのお客様を想定し、できるだけ長く寛いでいただけるように、古材を多様した落ち着いた店内に仕上げた。一歩中に入ると、まるで古民家に呼ばれたかのような空間に。飲食コーナーの漬物バイキング用のテーブルは、古材の角材を利用して制作。店舗での古材活用の良い事例となった。
信州飯田の蔵を移築。100年を経ているにも関わらず、腐れなどのダメージも少なく、非常に良い状態であった。再生にあたっては、居間部分の天井を取り吹抜けに。玄関と和室は違和感なく増築し広さも確保。また蔵戸を再利用したり、ホゾ穴を埋め木しない、置き屋根を踏襲することで、雰囲気を活かした。時間を掛けて丁寧に設計・再生した蔵。