JMRA登録事業者が設計・施工した民家再生事例を紹介します。
青梅にある築120年の民家を子供の成長を願って現地再生。建物全体の地震対策を行い、内装を一新した約35畳の広さのある新しいリビングダイニングを可能にするため、210Φの新丸柱を構造上必要な個所に3本設置し、既存梁は付け梁で補強し、既存差鴨居は一部天井裏に移動し梁として再利用した。
生まれ育った家を残すために2世帯住宅として現地再生。昔の職人の手業の跡が残る梁や柱などは残し、設備や性能面では現代の新築住宅と同様の性能を適えた。また内部空間については古民家の暗さを克服し明るく開放感のある居住空間にし、里山の立地環境や、敷地内にある長屋門が調和した外観にした。
十数年前に知人から譲渡してもらった合掌造りの古民家を、ゲストハウスとして再生した。築180年程の解体寸前であった価値ある建物を、建築当時の姿に一部復原しつつ、華美な装飾は排して、既存の素材のもつ魅力を活かしながら改修した宿泊施設である。
既存2/3を減築、コンパクトな造りに。できた余白には京都の職人による庭を設け、随所に庭を鑑賞するための工夫がされている。なるべく日本古来の技法を使ってほしい、元の雰囲気を残したいという建築主の希望から、既存欄間や柱をそのまま使用し、京都の寺や旅館を参考にした技術を取り入れた。玄関は庭を見られるようガラス張りにするなど、新しさと伝統が心地よく織り交じる家となった。
リモートワークになった若いご夫婦が移住するための再生。地棟には、明治39年建築であること、大工棟梁は当時の地域を代表する名棟梁の名が墨書きされていた。建築主の要望に沿って、米原の寒さに耐えられるように断熱処理を施し、また極力自然素材を使った再生を心がけた。施工に付き物の接着剤については膠を使用している。