JMRA登録事業者が設計・施工した民家再生事例を紹介します。
呉服屋だった築120年の土蔵造りの旧家。街道に面した「オモテ」の空間は、2階部分を吹き抜けとして、その外周に空中回廊を回し、その回廊を展示空間としている。ギャラリー的空間要素を居住空間に融合させ、地域の人々と共に暮らす新しい暮らしのあり方を提案した家。
損傷の大きかった家。細い柱は太い柱に交換し、シロアリ被害の差し鴨居は大断面のスギ赤身材に変更。ジャッキアップで水平垂直をもどして健康体に蘇らせた。おもしろい曲りの小屋梁は、生かして化粧として見せている。中2階は透明ガラスを入れることで阿蘇の山々を一望できるスペースに。
先代から引き継いだ家を再生。段差をなくしシロアリ被害を改善、屋根瓦を完全復旧。外壁は老朽化した漆喰を下地から再生しスギ腰板で仕上げた。内部建具は、築100年の民家に合うよう、新建材の建具ではなく古建具を購入して建て込み。床材はアカマツ、キリ、サクラなどの無垢材にこだわった。
長年使っていなかった、かつての主屋を再生。各工事は一般公開とし、玄関・台所の土間の三和土作業などは、建築主の教え子達が手伝いに来てくれた。空調は設けず、夏でも窓からの自然風で過ごしやすい。自然素材を使用しているため、今後改修工事をする際も材料調達がしやすい民家。
自然豊かな環境で子どもたちを育てたいという想いから再生された家。2階は、古い民家に特有の、天井の高さ違いを利用して、子供たちの喜ぶ段差のある空間に。自然木の曲線を活かしてやさしい木の空間を作っている。1階は建築主の両親が住まうバリアフリーの環境となった。