

JMRA登録事業者が設計・施工した民家再生事例を紹介します。
造り酒屋の一部だった築120年の民家を現地再生した。地震が心配される地域とあって、基礎改造や耐震補強を最優先とした。大正の職人の技が残された貴重な建具など、出来る限り残された材料を活かした住まいとなった。
「使える部分は再生して循環の輪にいれるのが当り前」という建主の卓見で実現した2度目の移築再生。風除室や通り土間などの緩衝空間や、障子やペアガラスなど建具の工夫で、寒い・暗いの古民家の短所に対処した。
寺社の日本庭園に、都内の料亭の古材を利用し腰掛待合を据えた。古材のほか材料を自然素材で揃え、それらを加工する職人たちとのチームワークが見事に結実した再生となった。