民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

油小路の京町家 ,

明治初期に建てられた町家は、曽祖父が1906年に購入し、代々受け継がれてきた。度重なる改修で歪みや劣化が進み、土壁の剥離や傾きが発生。出格子は奇跡的に残っており、それを活かして外観を復元。土台や柱の根継、荒壁の編み直しなどを行い、建築当初の状態に近づけた。現代設備を導入しつつ、町家の良さを残す改修で快適な住環境を実現。井戸の再利用も叶い、歴史ある家に新たな命が吹き込まれた。

築140年の割合大きな京町家の再生事例である。葛石(土台布石/縁石)が沈んでしまい雨水が内側に廻るので建物が傾き、歪みが発生していた。時間をかけてイガミ突き(矯正工事)を行ったが大量に荒壁まで剥落したため、下地から造り変えたとの事。柱の根継ぎを行うなど全面改修している。ファサードは保存してあった出格子を元通りに戻し、落ち着いた風情によみがえっている。水回りの一新を始め部屋のレイアウト変更で住み易い家になった。【審査コメント】

再生前
再生後
奨励賞No. 250367
完成年 2008年12月
所在地 京都府京都市
設計 株式会社 クカニア
施工 株式会社 アラキ工務店
構造規模 木造 2階建
1階面積 112.4m2
2階面積 91.1m2
延床面積 203.5m2
主な外部仕上げ 屋根:淡路瓦
壁:【表】黄大津塗、鎧張ベンガラ塗 【妻壁】焼杉板張
建具:2本切子糸屋格子戸(出格子)
主な内部仕上げ 天井:大和天井、竿縁天井
壁:黄大津塗
床:楢フローリングt15
建具:舞羅桟戸、お多福窓他
主な設備 薪ストーブ・エアコン併用、電気温水器