民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

北鎌倉の土蔵 ,

湯沢市近郊の元農家の屋敷蔵を移築再生したプロジェクト。建主夫妻の希望は、構造体を維持しつつ、土壁漆喰の内部を踏襲し現代住宅の性能を確保すること。急傾斜地の造成に1年をかけ、解体した部材を現地で保管し、部材加工の上、鎌倉に移送して組立てた。基礎はRCベタ基礎とし、耐震等級2に近い数値を確保。断熱性能向上のため外壁に断熱壁を追加し、暖冷房システムは半地下空間を利用。特注タイルや銅の一文字葺き屋根など意匠にもこだわり、建築主は日本の風土文化を残せたことに満足されている。

秋田県にあった屋敷蔵の移築再生。神奈川県への移築に際し、豪雪地帯の架構を尊重しつつ、耐震・断熱性能を向上させている。キッチンや玄関引戸・特注タイルなどに職人の手仕事や建築主の思い入れが輝いている。【審査コメント】

再生前 外観
再生後 外観北側
奨励賞No. 240356
完成年 2023年11月
所在地 神奈川県鎌倉市
設計 (有)O設計室 大沢匠
施工 小嶋工務店
構造規模 木造 2階建
1階面積 73.67m2
2階面積 72.56m2
延床面積 146.23m2
主な外部仕上げ 屋根:銅板一文字葺き
壁:色モルタル塗り
建具:木製断熱サッシ
主な内部仕上げ 天井:床露わし
壁:竹小舞土壁漆喰塗り
床:古材板材 厚30
建具:既存木製建具