民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

奥多摩の民家再生 ,

風光明媚な奥多摩の地に160年建ち続けた民家であるが、建主の希望により、快適で安心な住まいへ再生する事となった。主な内容は、1.全ての座敷をフローリングにし、現代の生活様式へ 2.安心して住める耐震補強 3.快適に住める断熱及び新設備工事 4.木を生かした内装である。基礎補強工事として、全ての石場立てのまわりを鉄筋コンクリートで補強し、さらにヒバ材で柱と柱の足元を繋ぐ足固めを行った。外部に面した建具は木製に戻し、防犯ペアガラスを入れている。内壁は質感のある珪藻土塗りで、外側の壁と天井にはサーモウールを敷き詰めた。再びよみがえった玄関の土間は、昔の豪快な梁を見せ、客人との応待スペース、農作業休けい場など多目的に使用されている。

各室の新規の木材(柱、梁、床板、建具等)は全て古色仕上げなしの白木のままである。白木の肌は年と共に経年変化で日焼けして、目に益々さわやかに映るだろう。壁と天井の接点に廻縁(まわりぶち)をなくしたため、すっきりとしたインテリアになり、広々とした各室になった。【審査コメント】

再生前 外観
再生後 リビングダイニング
奨励賞No. 240353
完成年 2023年8月
所在地 東京都奥多摩郡
設計 松井建築研究所 松井俊一
施工 栄伸建設
構造規模 木造 1階建
1階面積 140m2
2階面積
延床面積 140m2
主な外部仕上げ 屋根:瓦型銅板葺
壁:漆喰塗
建具:木製
主な内部仕上げ 天井:無垢板張り
壁:珪藻土塗
床:無垢板張り
建具:木製