民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

川岸に建つ格子階段のある家 ,

築90年の曾祖父が建てた家を、お孫さん家族との同居を機に再生する計画が始まりました。柱や梁はしっかりしていましたが、断熱性や動線に問題がありました。全面改修ではなく、水回りを中心に修繕し、和室や古建具を生かす方針で進めました。対面キッチンや表し梁で空間を広くし、脱衣室と廊下を新設して動線を改善。急勾配の階段を緩やかな直階段に変更し、白を基調とした内装と薪ストーブで明るく暖かい空間を実現。古建具や欄間を取り入れ、曾祖父の技を受け継ぐ家にしました。

今回のテーマでもある縦格子壁付オープン階段がこの家の新しい中心となり、昔の繊細な格子戸と上手く対応して新しい空間が生まれている。山側の寒い日本間を洋間にして、薪ストーブが置かれ暖かく、明るい、人が集まる場となった。それほど広い範囲の改修ではないが、山側を中心に新しい機能が生まれ、曾祖父の作った力強い木構造と上手くマッチしている。【審査コメント】

再生前 外観
再生後 玄関
奨励賞No. 240351
完成年 2022年4月
所在地 京都府福知山市
設計 岸下建設株式会社
施工 岸下建設株式会社
構造規模 木造 2階建
1階面積 188.01m2
2階面積 58.28m2
延床面積 246.29m2
主な外部仕上げ 屋根:日本瓦
壁:漆喰塗り、プリント鋼板
建具:アルミサッシ
主な内部仕上げ 天井:クロス貼り、板張り
壁:クロス貼り、漆喰塗り
床:フローリング貼り
建具:木製建具