2棟長屋の織屋建で、再生前は場当たり的増改築が繰り返され建築当時の面影はなかった。構造体に損傷は少なく、健全化したうえで意匠としてできる限りあらわしにし真壁仕上に。京町家の基本的な間取りを優先せず、建築主の要望で正面からアプローチできる間取りに変更しているが、周囲の町家に馴染むファサードとなっている。吹き抜けの天窓や熱伝導率で優れる竹材を採用した床で伝統建築特有の暗さ、寒さを解消している。
奨励賞No. | 200327 |
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完成年 | 2020年2月 |
所在地 | 京都府京都市 |
設計 | アラキ工務店 |
施工 | アラキ工務店 |
構造規模 | 木造2階建 |
敷地面積 | 113.27m2 |
1階面積 | 80.20m2 |
2階面積 | 46.27m2(土蔵) |
延床面積 | 113.27m2 |
主な外部仕上げ | 屋根:淡路産いぶし和型瓦葺き
壁:漆喰、杉鎧壁 建具:桧製木製建具、一部古建具再利用 |
主な内部仕上げ | 天井:大和天井、竿縁天井
壁:漆喰、土中塗り仕上、和紙貼り 床:畳敷き、竹フローリング、ピーラー縁甲板 建具:障子、襖、舞良戸他 |