民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

近江八幡の家・T邸 ,

水郷のまち近江八幡にある、地元では典型的な間取りの農家住宅。調査の結果、状態が非常に良好だったことから、構造的な補強は最小限とし、快適で機能的な生活のための再生にコストを掛けた。また、新建材で覆われていた元の民家の形をあらわしにすることで、かつての美しさを甦らせた。

改修工事前の現況調査の重要なことは当然のことであるが、その方法をシステムだてたり、原形を推定することは、なかなか難しい。それを普通の如く行っているようで、感服します。時代と共に感性・感覚も違ってくるであろうから、改良が改悪と次の時代に捉えられる事もあるかもしれず、難しい。これだけの大きな家は、この改修のように少しずつ改修して行くのが良いのでしょう。(「民家再生奨励賞」審査コメント)

再生後 内観
再生前
奨励賞No. 200323
完成年 2019年11月
所在地 滋賀県近江八幡市
設計 一級建築士事務所
匠工房
施工 古民家再生工房
構造規模 木造2階建
敷地面積 627.20m2
1階面積 177.36m2
2階面積 116.58m2
延床面積 293.94m2
主な外部仕上げ 屋根:既存日本瓦葺き
壁:漆喰塗り、スギ板張り
建具:アルミサッシ、木製建具
主な内部仕上げ 天井:葭貼合板、スギ板張り
壁:漆喰塗、プラスター中塗り仕上他
床:敷瓦、スギ板、畳
建具:木製建具