民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

玄関に竃さんのある住まい ,

何世代にもわたって住み継がれてきた家。屋根をめくったところ、手作りの四角錐の釘で施工されていた。「平成の大修理」と銘打ち、後悔のないよう見えないところまで気を使い修理した。集会を開くことが無くなった現代に合わせ使い勝手を良くするために、田の字型の続き部屋だった建物の真ん中に廊下を作った。元々土間に鎮座していた神様の宿る竈(へっつい)さんは、玄関で来客用のテーブルとして利用することとなった。

父に改修を提案するも「そんなもんつぶれたら終わりや」でしたが、東日本大震災の際に、せめて屋根だけでも軽くしよう、と説得。工務店さんとは2011年から付き合いはじめ、最後は2018年まで掛かりました。次から次に勝手気ままな注文を全部聞いて素早く対応していただきました。これからもバリアフリーで安心して過ごせそうです。(建築主より)

再生後 内観1
再生後 内観2
奨励賞No. 200312
完成年 2018年6月
所在地 大阪府高槻市
設計 アラキ工務店
施工 アラキ工務店
構造規模 木造ツシ2階建
敷地面積 1,800m2以上
1階面積 211.07m2
2階面積 23.26m2
延床面積 234.33m2
主な外部仕上げ 屋根:和瓦葺(淡路)
壁:下見板張り、小壁漆喰塗
建具:木製竪繁格子戸他
主な内部仕上げ 天井:大和天井・イナゴ天井他
壁:荒壁下地白漆喰塗他
床:チーク床暖房フローリング他
建具:地桧・地杉框戸他