元々悉皆屋さん、その後仕出し屋さんとして営業されていた町家を改修。幸い主屋は建築当時の状態がほぼそのままだったので、できるだけ元の形を残すこととした。真壁を復元、腐朽箇所は伝統的な継ぎ手で修復、天井板や地板、床板などは灰汁洗いを施した。ハシリニワ(土間)にはあえて床を組まず、キッチンも土間に据えた。また、離れに浴室・洗面を配置することで、座敷からの景観を損ねることなく再生することができた。
奨励賞No. | 200310 |
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完成年 | 2017年7月 |
所在地 | 京都府京都市 |
設計 | アラキ工務店 |
施工 | アラキ工務店 |
構造規模 | 木造3階建 |
敷地面積 | 158m2以上 |
1階面積 | 112.63m2 |
2階面積 | 88.24m2 | 3階面積 | 11.55m2 |
延床面積 | 212.42m2 |
主な外部仕上げ | 屋根:和瓦葺、下屋根小瓦一文字軒
壁:真壁、木部ベンガラ塗他 建具:地桧木製桟戸 |
主な内部仕上げ | 天井:棹縁天井、大板底目天井他
壁:黄大津塗、聚楽塗他 床:緞通、京畳敷、楢材他 建具:地桧木製桟戸、襖京唐紙他 |