民家再生事例 民家再生事例

民家再生事例

階段下に箱階段のある民家 ,

江戸期には近くに川が流れ、木材の入手がし易かったという土地柄、とても立派な材料が使用されている民家だが、長年の老朽化と昭和の改修・増築により住みづらくなり、近接する付属建物で暮らしていた。蟻害や腐朽、地盤の不同沈下などを根本から直す工事が行われた。不要な増築部を撤去、生活導線を確保し、住みよい民家と生まれ変わった。

民家の特徴である土壁の広間と軒先を残し、土間は板の間にして昔の梁がそのまま見えるようにして、開放的な空間になっています。冬季は床暖房などで部屋の暖かさを確保し、夏場は縁側を通る風を取り込み、土壁の断熱効果と合わせて冷房が不要なほどです。バリアフリーにもして、同居の孫にも自分たちにも優しい住まいになりました。(建築主より・要約)

再生後 内観1
再生後 内観2
奨励賞No. 200305
完成年 2007年3月
所在地 京都府京都市
設計 アラキ工務店
施工 アラキ工務店
構造規模 木造ツシ2階建
敷地面積 1,400m2
1階面積 136.99m2
2階面積 104.78m2
延床面積 241.77m2
主な外部仕上げ 屋根:和瓦葺ベタ万十
壁:真壁 黄大津塗 下見板 ベンガラ塗
建具:地桧竪繁格子戸、アルミPG
主な内部仕上げ 天井:棹縁・化粧野地天井、他
壁:荒壁下地シルタッチフラット塗、聚楽塗
床:楢フロア、和畳、米松縁甲板
建具:地杉竪繁格子戸、舞羅桟戸、他